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中国で失踪した脱北者夫婦が北朝鮮に

 昨年8月、西海岸でワタリガニ漁船に乗り、韓国に亡命した脱北者(朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を脱出した住民) 金チョルフン(34)さんが同じ脱北者で妻の金ソンシムさんと共に今年4月7日、新婚旅行先の中国で失踪、現在、北朝鮮内にいることが5日、確認された。

 金さんは脱北直後、ハナ院(29期)で同じ脱北者の妻 金さんと出会っており、2人は昨年11月にハナ院を出た以降も交際を続け、今年4月初めに結婚した。

 韓国政府当局の某関係者は金さん夫婦が現在北朝鮮にいるという事実を確認し、「2人が自ら北朝鮮に入国したのか、国境地帯で北朝鮮国家安全保衛部の要員によって拉致されたのかは、正確に確認されていない」とした。

 金さん夫婦の失踪は、2人を中国国内で案内した在中同胞の李ヨンホ(仮名)さんが最近、普段から親しくしていた国内の某脱北者に「金さんが中国に着いた直後、朝中境地域に向かい、咸鏡(ハンギョン)北道・会寧(フェリョン)にいる妻の家族と連絡を取ったが、何か身の安全に問題が生じたようだ。2人は今北朝鮮にいる」と伝えて来たことから、明らかになった。

 北朝鮮事情に詳しい某在中同胞は「先月20日頃、会寧市保衛部に韓国国籍を持った脱北者2名が収容されており、近く清津(チョンジン)の道保衛部に押送されるという話を聞いた」とし、「2名の脱北者が金さん夫婦である可能性が高い」と話した。

 脱北者の国内定着支援施設であるハナ院で、金さん夫婦と共に生活した脱北者のハ・ミョンホ(仮名)さんは「黄海(ファンへ)道出身の金さんは北朝鮮から真っ直ぐ韓国に来たので、中国の事情や朝中国境地域の実情を全く知らない状態だ。会寧にいる妻の実家に経済的支援をしようとして保衛部の罠にかかり、逮捕された可能性が高い」とした。

 この夫婦が保衛部の監獄で取調べを受けて裁判にかけられ、「民族反逆罪」と判決が下される場合、終身刑で政治犯収容所に収監される可能性も排除できない。

 国内に入国した脱北者が北朝鮮保衛部要員に拉致されるか、自ら再び北朝鮮に入国したケースは、金さん夫婦意外にもユ・テジュン(98年11月脱北、2000年6月北朝鮮入国、2002年11月再脱北)、ナムス(本名:金ナムス/96年脱北、2001年2月北朝鮮入国)などの例がある。

姜哲煥(カン・チョルファン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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