韓国ボクシング界初の女性レフェリー、シン・ギョンハさん
今月15日、崔堯三(チェ・ヨサム)が挑んだ世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級の暫定王座決定戦が行われた麗水(ヨス)のフングク体育館では、蝶ネクタイをつけた30代の女性が観衆の注目を集めた。
前座カードをスムーズに進行した女性レフェリーのシン・ギョンハさん(34)だ。
シンさんは新人レフェリーのため、4ラウンド制の試合しか審判できないが、韓国ボクシング委員会(KBC)公認の女性レフェリー第1号だ。
今年3月に正規の審判資格を取得し、9月27日に李仁栄(イ・インヨン)が挑んだ国際女子ボクシング協会(IFBA)のフライ級世界王座決定戦の前座カードでレフェリーデビューを飾った。
今回、2回目のレフェリーを務めたシンさんは、経験を積むため自費でソウルから麗水までやって来た。「判定は難しいけど、試合を重ねるごとに上達している気がします」と語る。
大学講師だったシンさんは2000年9月、女性の分野ではなかったボクシングが自分の武器になると考え、大学の近くのボクササイズジムに通い、ボクシングを習い始めた。
今では正々堂々と勝負するボクシングそのものの魅力に惹かれ、自らスパーリングもするほど熱中している。
男性中心の世界に飛び込んだ初の女性レフェリーとして、壁にぶつかることも多い。
女性に対する偏見のせいで、崔堯三の前座カードの審判配置が後の試合にずれるなど、気を揉むことになった。試合中、流血を間近で見て驚いたこともある。
しかしシンさんは「リングの上で炸裂する痛快なパンチで全てのストレスが吹き飛ぶ時は、どんな苦労も忘れてしまう」と話した。
来学期から同徳(トンドク)女子大でスポーツマーケティングの博士課程に進むシンさんは現在、中央(チュンアン)大、韓京(ハンギョン)大などで講義をしている。
月曜から水曜まで22時間の授業を担当し、週末にはレフェリーを務めるため飛び回る生活を続けている。
エアロビクス・インストラクターやウッドボール(ゴルフとゲートボールを混ぜたスポーツ)の国際審判、ボクササイズ・インストラクターなど6つの資格を持っている。
シンさんは今年2月、9年間の恋愛の末に結婚した。「女がボクシングのレフェリーなんて」と反対していた夫は、シンさんの思いを理解し、最近ではよき理解者となった。家族も面白がって応援してくれるという。
「体が動く限りレフェリーを続けたい」というシンさんは、レフェリーを目指す女性に一言アドバイスした。
「決して恐ろしいスポーツではないので、一度飛び込んでみてください」
崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者
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