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李舜臣をなぜ英雄化するのか?『植民地の赤子たち』

著書名:『植民地の赤子たち』

著者:コン・イクスン

出版社:青い歴史

 国文学者の著者は李舜臣(イ・スンシン)、金玉均(キム・オッキュン)、明成皇后など、歴史上の人物たちが近現代史の筋目ごとに小説やドラマで大衆の前に呼び起こされてきた要因を掘り下げる。

 1945年に日本支配から独立後、歴代政権が李舜臣を英雄化することで民族の正統性を強調してきたのは親日に対する恥ずかしさを隠すためだったという解釈がそうだ。

 李光洙(イ・グァンス)の小説『李舜臣』についても批判的だ。李舜臣は無能で腐敗した朝廷とひ弱で無気力な百姓とは対照的に寂しく孤独な英雄として描かれている。

 こうした純潔至上主義は李舜臣を唯一の民族の英雄としてたてまつる代わりに、歴史全体を汚辱と不正の歴史として位置づけるためだという。

 『黄真伊(ファン・ジニ)』を著した李泰俊にも、 『黄真伊』で再現されている朝鮮的なものの審美化は女性像を神秘化・浪漫化し、階級と植民地の現実の姿と葛藤を隠蔽する容疑を付与する。

 頻繁に登場する言語学や文学理論用語のせいで、こうした概念に慣れていなければ読みづらい本かもしれない。

キム・ギチョル記者 kichul@chosun.com

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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