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ひきこもりが増加 国内に約20~30万人

 部屋の中にこもりきって、一切の対人関係を避ける“バンコク(部屋にこもるの意)族”、“隠とん型ウェトリ(1人ぼっちの意)族”が韓国でも増えている。この2つは1970年代以降、日本で深刻な社会問題として浮上した“ひきこもり”と同一の概念。

 3~6か月以上も社会活動をせず、部屋の中にこもりきりで過ごす人々のことを指す。

 延世(ヨンセ)大学の李勲求(イ・フング)教授(心理学)によると、ひきこもり者は国内だけで約20~30万人いると推算される。李教授は、「イジメ、両親との対話の断絶、ゲーム中毒などの影響により最近急増しているが、その正確な実体は明らかになっていない」と説明した。

 ひきこもりを量産する土壌が中学・高校の学業中断者とニート(無業者)であるという分析もある。中学・高校の学業中断者は毎年5万人近くにおよび、ニートは韓国労働研究院の調査の結果、100万人に近いことが分かった。

 トンナム精神科医院のヨ・インジュン院長は、「日本で調査した結果、中学・高校の学業中断者の15%程度がひきこもりになる」とし、「国内でもその様相は似ている」と話した。日本・厚生省は最近、全人口の約1%にあたる120万人がひきこもり状態にあると推算している。

 “隠とん型ウェトリ”になる理由はそれぞれ違う。サムスン社会精神健康研究所のイ・シヒョン所長は、「人によって違うものの、ほとんどがイジメ、異性の友人との決別、就職の失敗、勉強に対するストレス、挫折経験、強い侮蔑感が主な原因になる」とし、「10代後半で多く発生するが、最近は20代や30代で始まる“成人型ひきこもり”も増えている」と話した。

 このような人々は数年間も部屋の中にこもりきってテレビを観たり、マンガの本を読んだり、ゲームをしたりしながら何もせずに時間を過ごす。人に会うことを避け、極度の対人拒否の症状を見せるが、例外的に母親や弟・妹には暴言や暴力をふるうケースが多い。

 ひどい場合は自殺や殺人などに発展することもある。5年間“隠とん型ウェトリ”を続けていたキム某(26/男性)さんは、昨年6月、心の苦しみに耐え切れず自殺した。2000年、両親をハンマーで殺害し、話題になった名門K大学生のイ某受刑囚も典型的なひきこもりだった。

 5年間に渡って107人のひきこもりを担当し治療してきたヨ・インジュン院長は、男性(73人)が女性(34人)より2倍以上多く、“完全蟄居(ちっきょ)型”(41人)よりたばこやジュースなどを買いに出るか、夜に近所を歩き回る“制限活動型”(66人)が多いと説明した。

 また、治療当時のひきこもり期間は平均6か月~15年と幅広く、6か月~1年の間が最も多かった。年齢は13~18歳が48人、19~30人が58人、30歳以上が1人だったという。ほとんどが、軽いうつ病、対人恐怖症、適応障害、不安障害、回避性人格障害などの精神科的な疾患を共に患っているというのがヨ院長の説明だ。

 韓国教育心理研究所のイ・セヨン所長は、「両親と子どもの対話の断絶が最も大きな原因であることから、子どもに関心を持ち、会話をすることが最も重要」とし、「学業至上主義、物質万能主義、道徳性の喪失、伝統的規範の瓦解といった“心理的濁流”をなくす社会運動を繰り広げるべき」と話した。

イム・ホジュン記者 imhojun@chosun.com

ホ・ユンヒ記者 ostinato@chosun.com

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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