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昼は教授で夜はロック歌手…2つの顔を持つ米国人兄弟

 「キャー、教授すてき~!」

 漢城大学フェスティバル最終日の19日、3人グループのロックバンドが舞台に上がった。舞台を囲んだ100人余の学生たちは悲鳴と共に「教授~」と叫んだ。

 ベースギターを弾いているのはこの大学の英文科専任講師のブライアン・オラス(28)さん。前学期から英会話と英作文の講義をしている。ギターとボーカルのロバート・オラスさん(32)は世宗大学英文科の専任講師。2人は米ニュージャージーが故郷の実の兄弟だ。教壇の代わりに舞台に立った「教授」兄弟は、この日大熱狂のうちに公演を終えた。

 2人がバンドを結成したのは4年前。弘益大学前のクラブで演奏していたインディーバンドに魅了された兄が、弟と講師仲間まで引き込み3人組みのバンドを結成した。「わたしがナクウォン商店街で買ったギターだけで18台です。弟が持っているギター6台もすべてナクウォン商店街と清渓川一帯で買い集めたものです」

 講義の準備があるため、一緒に練習する時間は1週間に4~5時間しかないが、兄も弟も楽器を手から離さないという。弟のブライアンさんの研究室には英語の教材がたくさん並べられた机の隣に小さなアンプと赤いギターが置かれている。

 韓国に最初に来たのは兄のロバートさん。「ニューヨーク大学では心理学を専攻しましたが、アジア哲学と美術にも興味があります」。9年前に韓国に来たロバートさんは1週間に1度ずつ米国に電話をかけ弟に誘いをかけた。

 「兄は電話口でいつも韓国がどんなに素晴らしい国か話してくれました。韓国人は本当に親切だ、弘益大学前のクラブは最高だなど、韓国をほめる話があまりに多く、電話代かかって仕方なかった」。結局、カリフォルニアで英文学を専攻していた弟も4年前に韓国に来ることになった。米国東部(ニューヨーク)と西部(カリフォルニア)に離れて暮らしていた兄弟は、このようにして韓国で再会した。

 兄弟の本当の舞台は教壇だ。兄は建国大学を経て世宗大学で、弟は誠信女子大学を経て漢城大学で講義をしている。「最初は恥ずかしくて知っていることも話せないけれど、1度心を開くと積極的になるのが韓国の学生の特徴です」と英語講義経歴8年目のロバートさんは話す。

 講義室でも人気満点だが、クラブでもその人気はかなりのもの。兄弟はモダンロックバンド「Kozmo3」を結成し、弘益大学前のクラブで定期的に公演をする一方、自分たちのバンドの歌を聴くことができるウェブサイト(www.kozmo3.com)も運営している。

 兄弟にとって韓国は「第2の故郷」だ。故郷に対する興味は尽きず、歴史の勉強も欠かさない。世宗大学・東洋哲学修士課程の学生でもあるロバートさんは、党争に巻き込まれて王位に就けず非業の死を遂げた荘献世子の話に感銘を受け、「荘献世子のためのバラード」という曲を作曲したという。「故郷がどこかと聞かれたら混乱します。最近は米ニュージャージーよりも韓国ソウルだと答えてしまうんです」

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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