中国企業に買収された韓国企業、技術奪われ経営難続く
中国に買収された韓国企業が危機を迎えている。
中国企業が、投資や経営正常化に力を注ぐよりも、韓国企業の所有している先端技術を盗み取ることだけに関心を注いでいるケースが多くなっているためだ。
現在中国に買収された韓国の代表的な企業としては、ハイニックス半導体のTFT-LCD(液晶表示装置)部門、双竜(サンヨン)自動車、アクトズソフトなどがある。
このうち、BOE HYDIS(ハイニックスのTFT-LCD部門)は買収から3年7カ月過ぎた今月8日、資金難を理由に法廷管理(日本の会社更生法に当たる)を申請した。
当時、中国側は同社を買収するに当たり、外部からの借り入れなどの方法で資金調達を行ったため、売却代金(3億8000万ドル=444億6000万円)のわずか40%しか支払っていない。
その後、BOEグループは韓国内よりも中国内での設備投資に集中した。2003年には韓国内より1世代早い第5世代のLCDラインを中国に建設、その後はHYDISの中核人材約130人を引き抜いていった。所属も中国の会社に変更した。
中核人材を奪われたHYDISの国内研究開発は事実上不可能となった。2003年に営業利益984億ウォン(約123億円)を記録したHYDISは、それ以来3年連続で赤字を計上し、2006年上半期には営業損失だけで1092億ウォン(約136億円)を出した。負債の割合は2万%を突破した。
にもかかわらず、BOEグループ側は先月、「3,000件余りの特許など、HYDISの核心技術に対する権利をすべて差し出せば、追加で資金を支援する」と要求してきている。会社全体を明け渡せといった要求だ。これを拒否したところ、BOEグループ側はHYDISの法廷管理を申請した。
2005年に中国の上海汽車工業総公司(SAIC)に売却された双竜自も似たような境遇に立たされている。SAICは買収と同時に韓国の研究員たちを中国に呼び寄せた。
双竜自労組の関係者は「SAICは韓国向け投資を一切行っていないと言っても過言ではない」とし、「最近会社側が検討している技術協力計画“L-プロジェクト”も、結局は中国への現地化を図ろうとする動きと見られ、技術流出と部品産業への打撃が懸念される」と話している。
2004年まで黒字を計上していた双竜自は、2005年に1033億ウォン(約129億円)、2006年上半期には176億ウォン(約22億円)の当期純損失を記録している。
最近では、会社側が協約を破り、一方的に約500人を解雇する方針を明らかにし、労使間に激しい争いが起こっている。
アクトズソフトの場合は、韓国オンラインゲーム業者にまで中国資本の手が伸びたケースといえる。2004年に買収された同社も、2006年上半期には10億ウォン(約1.2億円)の赤字に転じたほか、輸出も昨年より20%以上低下している。
チェ・スヒョン記者
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