Print this Post Article Lists Back

【核開発】米国は北の「核保有」を黙認するのか

 米国は北朝鮮の核保有を黙認するのだろうか。

 北朝鮮の核実験以来、米国のブッシュ大統領をはじめとする関係者らの言及を通じ、専門家たちの間からはこのような憶測が飛び交っている。

▲ブッシュ・ライス「北の核移転の防止」を強調

 ブッシュ大統領は19日、米国のABCテレビとのインタビューで、「北朝鮮が核を外部に移転しようとしたあかつきには、大変な結果をもたらすことになる」と話した。また、具体的には「北朝鮮の核物質を積んだ船や航空機に対し適切に対応し、これを食い止める」と話している。

 今月10日に発表した特別声明でも「核移転」を主な問題として取り上げて、「他の国または非国家団体に対する北朝鮮の核兵器または核物質の移転は、米国にとって重大な脅威となる」と話している。

 また、ライス国務長官も同日の記者会見で、この問題を強調している。ライス長官は、ひとまず北朝鮮の核廃棄について触れてはいたものの、あくまで強調していたのは「移転を食い止めなければならない」という点だった。このように、核を保有すること自体はそれほど問題視されておらず、注目を集めることとなった。

▲公式的には認定せず、ひとまずは状況管理か

 これについて、延世大学の李政勲(イ・ジョンフン)教授は「米国には、今すぐ北朝鮮の核を廃棄させる手立てがないようだ」とし、「ひとまずは管理していく側に方向転換したようだ」と話した。

 李教授は「米国は北朝鮮を核保有国として公式的に認めることはないだろうが、“北朝鮮には核がない”とも言わないだろう」としながら、「まずは核移転をレッドラインとして定め、次の戦略について考えていくのだろう」とした。

 これについては、国策研究機関のある研究員も「ブッシュ政権は発足初期に、北朝鮮が核を保有した場合に備えた研究を終えている」とし、「当時アーミテージ国防次官が作成した報告書でも、北朝鮮の核については“封鎖”すなわち“外部への移転禁止”が強調されていた」と話している。

▲「核廃棄」は長期的目標

 ソウル大学の全在晟(チョン・ジェソン)教授は「米国は、北朝鮮の核を廃棄するという目標自体をあきらめてはいないはず」と話した。

 また、「米国は、パキスタンやインドに対しては核を廃棄するよう要求していないが、北朝鮮に対してはこれを目標としている」とし、「実際のところ、今回の国連安全保障理事会の対北決議にも、核拡散防止と完全かつ検証可能で不可逆的な核放棄(CVID)原則がすべて盛り込まれている」と話した。

▲最悪のシナリオに向かう可能性も

 ホン・グァンヒ安保戦略研究所長は「北朝鮮にはまだ核ミサイルを生産できる技術はない」とし、「このため、米国は“今はまだわれわれの安全保障に対する脅威ではない”と考えているようだ」と話した。

 国策研究機関のある研究員は「北朝鮮も米国の最大許容範囲についてよく理解している」とし、「だから、核実験を宣言した際に、これとともに“核の移転は行わない”と発表したのだ」と説明した。

 しかし、専門家たちの間では、北朝鮮が核を移転しないとしても核兵器の数を増やしていく場合には、これに伴う安保上の負担はすべてわれわれに降り掛かってくる、とする見方が大勢を占めている。

安容均(アン・ヨンギュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る