韓国、動物クローン分野で独走
飼い犬のクローンも可能に
世界初のクローン犬「スナッピー」を誕生させたソウル大獣医学部の李柄千(イ・ビョンチョン)教授(41)チームが雌犬のクローンに成功、韓国が動物クローン分野を独走していることを改めて立証した。まだ韓国以外の国ではクローン犬誕生が成功していない中、クローン成功率を25%まで引き上げ、事実上クローン犬の実用化への道が開けたと評価されている。
◆クローン犬実用化へ
2005年8月に世界初となるオスのクローン犬スナッピーが誕生した時、クローン羊「ドリー」を誕生させたイギリスのイアン・ウィルムット博士は「動物クローン研究分野の頂点を極めた大事件」と評価した。羊など十数種の哺乳類は核のない卵子と体細胞を融合させる体細胞核置換法で複製されたが、クローン犬に関しては失敗を繰り返していたためだ。他の動物と違い、犬は排卵促進ホルモン剤が効かないうえ、発情期になっても卵子が未成熟な状態で生産され、クローンに使用できなかった。
だがソウル大チームは未成熟卵子を取り出し実験室で培養する代わりに、卵子が成熟するまで待ち、正確な時点で取り出すという方法により問題を解決した。今回メスのクローン犬にも同じ方法を適用、「さまざまな改善を経てスナッピーの時よりも健康な卵子をクローンに使用できた」と李教授は説明する。その結果、クローン成功率(効率)は急速に上がった。スナッピーの時は123匹の代理母から2匹誕生したが、このうちスナッピーだけが生き残り、クローン成功率は0.8%にとどまった。しかし今回は12匹の代理母に受精卵を移植し、3匹が誕生した。こうして生まれたメスのクローン犬3匹はこれまで順調に育ち、成功率を25%に引き上げた。
◆ペット用や新薬研究用犬から複製
李教授は「今回生まれたメスのクローン犬たちが成長したら、オスのクローン犬スナッピーと交配させ、クローン犬2世たちを誕生させる計画。特定疾患を持つ実験用犬を複製し、新薬開発研究にも利用する」と話している。そこですぐにクローン犬を適用できる分野はペットのクローン犬だ。アメリカでクローン犬研究が始まったのも、ある富豪が自分のペット犬のクローンを作ってほしいと頼んだのがきっかけだった。ソウル大研究チームはスナッピーとメスのクローン犬が属するアフガン・ハウンド種の複製に続き、先日代表的なペット犬・プードルのクローンにも成功したとのことだ。
またクローン犬は絶滅の危機に瀕している韓国オオカミ(チョウセンオオカミ)の復元にも応用できる。すでに研究チームはメスのオオカミ2頭とオスのオオカミ3頭のクローンに成功している。特にオスの場合、動物園で死んだオオカミの体細胞を複製したもので、絶滅危惧動物の個体数を増やす画期的な方法として注目されている。
現在、ソウル大の動物クローン研究には、獣医学部の李教授のほか、スナッピー複製の主役だった動物病院キム・ミンギュ博士、ソウル大獣医学部チャン・グ、オ・ヒョンジュ両博士が主導している。この3博士は今回のメスのクローン犬論文の第1~3著者として掲載され、李柄千教授は代表著者となっている。
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