【コラム】盧武鉉大統領の対米認識と「振り子運動」(上)
盧大統領はまた、米国商工会議所が主催した昼食会でも「米国に発つ前までは、知識として(米国に対する)好感を持っていたが、時間が経つにつれ、気持ちで好感を持つようになった」と語った。
さらにワシントンで開かれた現地在住韓国人との懇談会では「米国は南北戦争や第2次大戦などで自由や人権といった普遍的な価値と民主主義を掲げて勝利した。米国は非常にうらやましいかぎりの良い国」と語り、在米韓国人らに向かって「米国は他人のために自らを犠牲にした人々の住む国であり、常に自由や正義が勝利してきた国だ。このように誇らしい国で子どもを育て暮らすことができるのは、幸運であり、誇らしいこと」と語った。
また、韓国内で「キャンドルデモ」などによる米国を非難する動きが高まることで、米国在住の韓国人たちが不安に思うことのないよう、帰国したら(国民を)説得するという発言もあった。
こうした発言を行って韓国への帰途に就いた盧大統領は、帰国するやいなや左派知識人の李泳禧(リ・ヨンヒ)氏から痛烈な批判を浴びた。李氏はテレビ番組の討論会で盧大統領を「愚かだ」と一蹴(いっしゅう)した。そして「盧大統領の姿勢はかなり危険だ。盧大統領が米国で見せた態度は、田舎の人が『自分は分かっている』と思いこんで行動し、後で身動きがつかなくなるのと同じだ。米国に接待され、前後不覚の状態に陥ってしまったらしい」と語った。盧大統領は自分を非難する人を放っておくことができない性格だが、なぜか李氏の発言に対しては、何の反応も見せなかった。
李泳禧氏が同番組で語った意見を検証すると、現実とかけ離れ、事実とはまったく正反対の内容が数多く目に付く。ところが、その李氏の意見と同じ内容が、後になって盧大統領や政界の実力者らの口から出てくるケースが多いことが分かった。
楊相勲(ヤン・サンフン)論説委員
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