記事入力 : 2007/03/02 12:00:15
「ぬれせんべい」が救った銚子電鉄(上)
銚子市は東京の東隣・千葉県にある港町だ。本州の東端にあり、初日の出が日本で最も早いことで知られる。人口は昨年末現在で7万5000人弱だ。この町を走る銚子電鉄は、開業して今年で84年になる。銚子駅から終点の外川駅まで、総延長は6.4キロ。東京の地下鉄銀座線で33年間活躍し、1994年に引退した電車を譲り受け、今も現役で走らせている。電車の床は木製で、車体はさびついている。電車に乗るときには、レトロな制服に身を包んだ運転士が切符にハサミを入れてくれる。終点の外川駅の駅長室には、1923年の開業以来ずっと使われ続け、黒い手あかのついた数々の道具が残っている。10駅のうち半分は、映画『鉄道員』に出てくるような古びた小さな駅舎だ。
レトロな雰囲気を演出するためにそうしているのではない。銚子電鉄の本業はもちろん鉄道事業だが、副業の菓子販売業に頼らざるを得ないほどの経営難なのだ。外川駅の駅長に「ぬれせんべいは買えますか」と聞いたところ、「大変な人気で、今日はもう売り切れました」という答えが返ってきた。銚子電鉄はせんべいにしょうゆを塗った「ぬれせんべい」を犬吠駅で販売している。また、観音駅ではたい焼きを販売している。ぬれせんべいの価格は1個当たり85円、たい焼きは90円だ。1日中電車を利用できる1日乗車券は620円で販売されている。
2005年の1年間、銚子電鉄は3億1000万円の売り上げを計上した。そのうちの約70%がぬれせんべいとたい焼きの売上額だ。副業の売り上げが本業の2倍に達しているのだ。そのため銚子電鉄は「変わり種電車」「お菓子で走る電車」などと呼ばれている。
千葉=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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