記事入力 : 2007/04/02 12:03:04
【コラム】秋葉原の「萌え文化」(下)
オタク的なモチーフから出発した村上も、今や世界的な美術家だ。そして萌え文化に対する評価も様変わりした。もともと「萌え」という言葉の原意は、「芽が出る」というものだ。そこから転じて、マンガに登場するキャラクター(ほとんどが少女)に対して感じる「かわいい」、「愛らしい」という感覚を指すようになったという。ところでこうした一見幼稚な感覚が世界的な美術作品に変身する上で、日本政府は何の寄与もしていない。
これらの産業はもともと、オタクたちがアルバイトをして貯めた金によって成り立ってきたものだ。そしてその金が、秋葉原という巨大マーケットと、萌え文化という恐るべき「日流の芽」を育て上げたのだ。
世界中に浸透している日本の文化は、なにも小説やドラマ、マンガだけではない。世界のファッション界に「コムデギャルソン」、三宅一生、山本耀司を知らない人はいない。また、建築の世界でも安藤忠雄、坂茂、SANAA(サナー)を知らない人はいない。彼らの存在感はそれぞれが、かつて世界を席巻したソニーの1980年代当時のそれにひけを取らない。
もちろん彼らがそこまでの位置に到達するまでには、上位文化に属する「オタクたち」による多くの支持があった。1990年代から始まった日本の不景気は、「失われた10年」と呼ばれた。そうした表現に影響されて、ほとんどの韓国人がその時期を本当に日本の空白期であったかのように思っている。実際には日本に空白期があったわけではなく、韓国人が日本への関心を失っていただけだ。秋葉原の萌え文化が、そうした事実を教えてくれる。
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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