北の労働者団体が韓国側に提示した無理な要求とは
北朝鮮の労働団体がメーデーの5月1日に慶尚南道昌原で開催される南北労働者大会に参加する条件として、韓国側の主催者である韓国労働組合総連盟(韓国労総)と全国民主労働組合総連盟(民主労総)に1億ウォン(約1300万円)の現金をドルで支払うよう要求したことが明らかになった。
労組の事情に詳しい政府のある高官は24日、「南北の労働者大会に参加する北朝鮮の朝鮮職業総同盟(朝鮮職総)が大会参加の条件として韓国での3泊4日の滞在費全額と1億ウォン相当の米国ドルを現金で支払うよう要求してきた」と明らかにした。朝鮮職総が要求した額は北朝鮮からの参加者600人が平壌から金海空港まで高麗航空で往復するための費用であることが明らかになった。
1945年に設立された朝鮮職総は30歳以上の労働者・技術者・事務員が加入する北朝鮮の代表的な労働団体で、指導部はすべて熱心な労働党員だ。
この高官は、「北朝鮮が滞在費の支援と同時に現金を直接要求したのは誰が見ても行き過ぎだ。北朝鮮は開城に現金を直接持ってきてほしいと無理な要求までしてきた」と付け加えた。
そのため北朝鮮側と南北労働者大会を共同で開催する韓国労総、民主労総など韓国の労働団体の一部幹部は「労組までが北朝鮮に言われるまま翻弄(ほんろう)されるのは困る」として反発している。韓国側の労働団体は大会のボイコットまで検討しているという。
ある労組関係者は「朝鮮職総は韓国で初の開催となる南北共同の大会にヨム・スンギル委員長も参加できないと伝えてきた。ドルを現金で要求し、その団体の代表者も参加しないというのは韓国を完全に軽視している」と怒りをあらわにした。
李在禎(イ・ジェジョン)統一部長官は13日の国会での統一外交通商委員会全体会議の席上、南北労働者大会について、「昌原での行事についての詳しい内容について報告を受けた」「積極的に支援したい」と語っている。
政府は昨年5月に平壌で開催された南北メーデー記念行事に参加した韓国労総と民主労総の訪朝団に経費支援の名目で約6900万ウォン(882万円)を支援した。当時民主労総訪朝団の一部は北朝鮮の聖地とされる革命烈士陵を参拝して問題となっている。
韓国の両労働組合と朝鮮職総は先月、今年のメーデーは北ではなく蔚山で初めて共同開催することに口頭で合意していた。しかし蔚山地域の労組の反発により昌原に場所を変更し、4月29日から5月2日まで開催することになっていた。
チョ・ジュンシク記者
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