韓国の経常収支、赤字転落の見込み
97年アジア通貨危機以来10年ぶり
韓国銀行は26日、「3月の経常収支は14億9000万ドル(約1783億円)の赤字を計上した」と発表した。これを受け、今年に入ってから3月までの経常赤字の累計は15億2000万ドル(約1818億円)に増加した。
3月の経常収支が大幅赤字を記録した最大の要因は、企業の決算シーズンを迎え、外国人投資家がドル換金して海外に送金した配当金の額が28億5000万ドル(約3409億円)に達したため。これにより、3月の所得収支(国民が海外で稼ぐ利子・配当から外国人が韓国国内で受け取った利子・配当を除いた額)だけで20億9000万ドル(約2500億円)の赤字を記録した。
一方、3月の商品収支(商品輸出額から輸入額を除いた金額)は25億ドル(約2990億円)の黒字にとどまり、昨年3月(29億ドル=3469億円)に比べ4億ドル(約479億円)以上減少した。
また、今年に入り、海外旅行、留学経費の支出が大幅に増加し、1‐3月のサービス収支赤字が61億8010万ドル(約7392億円)を経常、同じ期間の商品収支黒字(61億8070万ドル=約7393億円)とほぼ同水準だった。これはせっかく輸出で稼いだ外貨が海外旅行や留学などで再び海外に流れた格好だ。
問題は外国人の配当金送金が1年のうち最も4月に集中することを考慮すると、4月の経常収支がさらに悪化する可能性が高いという点だ。
これについて韓銀のチョン・サンヨン国際収支チーム長は「商品収支の黒字が続くことから、年間では経常収支が20億ドル(約2392億円)程度黒字になるだろう」と見通している。
しかし、サムスン経済研究所(13億ドル=約1555億円の赤字予想)、LG経済研究員(12億ドル=約1435億円の赤字予想)、現代経済研究院(30億ドル=3588億円の赤字)など、多くの民間経済研究所は今年の経常収支が赤字になるものと見ている。
◆キーワード=経常収支
一国が貿易とサービス取引を通じて稼いだお金と海外に支払った金額の差。例えば、テレビの輸出と石油の輸入などの商品、外国に行って仕事をしたり、外国人が国内で仕事をする際に発生する所得などに対する輸入と支出の差額の合計をいう。
金洪秀(キム・ホンス)記者
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