「判決文輸出国家」韓国の判例集が海外で大人気
『英文判例集』とは、韓国の司法部と法律文化を海外に知らせるため、主要な大法院の判決を英文に翻訳、編集したもの。法院図書館は2005年1月に『英文判例集』第1巻を発行したのに続き、今年3月に第2巻を出し、約900部を韓国の在外公館と各国の駐韓大使館に送付した。
さらに法院関係者によれば、外国でもこの英文判例集が好評を博しているという。その人気ぶりは、海外研修や出張に出かける判事らにとって必需品となっているほど。外国の判事らに贈り物として判例集を手渡すと、「とてもありがたい」と喜ばれるという。
実際に昨年、大法院関係者らがスペイン最高裁と憲法裁判所を訪れた際にこの判例集を進呈すると、スペイン側から両国の法律資料を定期的に交換しようと提案された。また、今月予定されている釜山地方法院(地裁に相当)と中国・上海市の高級人民法院との国際司法交流イベントでも10冊の英文判例集が贈呈される予定だ。
また法院図書館は、英訳した判決文を大法院や法院図書館の英文ホームページにリアルタイムで掲載しているが、翻訳に時間がかかり掲載が少しでも遅れると、「あの大法院判決はいつ掲載されるのか」という問い合わせの電話が殺到するという。
法院図書館関係者は「今や韓国が“判決文収集国家”から“判決文輸出国家”になった」と話す。わずか数年前を振り返っても、韓国の判決文には日本やドイツの判例が脚注につけられているケースが多かったが、最近ではそうしたケースを探すのは難しい。また、前大統領らの逮捕、通貨危機などの大事件に対する韓国司法部の判決も外国の裁判官から注目を集めている。
法院図書館関係者は「法律市場のグローバル化と韓米自由貿易協定(FTA)妥結などにより、国際社会で韓国法に対する関心が高まっている。大法院判決の英文翻訳事業は、これまで外国法の輸入一辺倒から脱皮し、“韓国法の輸出を通じた世界化”を実現するきっかけになるだろう」と語った。
辛殷振(シン・ウンジン)記者
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