【社説】韓国社会を左傾化させる親北知識人・李泳禧氏
17日、南北縦断鉄道の試験運転行事で、北朝鮮側の団長が同乗していた李泳禧(リ・ヨンヒ)氏に対し、「われわれが核拡散防止条約(NPT)を脱退したころ、李先生が民族的な善意の主張を行われた。李先生のような骨のある方は、今後もずっと執筆活動をなさり、書物の形ででも、後世に残していくべきだ」と語った。それを受けて李氏は「(わたしが)20-30年にわたって指導してきた後輩や弟子が、今や韓国社会の主導権を握りつつある。わたしの健康状態を心配することはない」と答えた。
代表的な左派知識人である李氏は、かつて北朝鮮の核開発について「米国は北朝鮮に対し、何かある、何か作っていると言い張っている」と話していた。さらに「今や北朝鮮が韓国にとって脅威だとする根拠は失われた」という発言もあった。北朝鮮が実際に核実験を行った後、李氏は自らの発言についてどう説明したのだろうか。
李氏はまた「北朝鮮の核が問題なのではなく、米国の合意違反が問題」とし、米国が兵器を売るために、北朝鮮にミサイルや核の問題を大きくするようそそのかしていると主張した。さらに李氏は韓米同盟の解消を主張し、「韓国も北朝鮮と同程度に悪であり、北朝鮮も韓国と同程度に善だ」と語った。「韓半島(朝鮮半島)の韓国化」に反対し、韓国の軍備縮小とともに、在韓米軍も平和維持軍に変えるべきだと提案したこともあった。先日、自由主義連帯は李氏を「ニセ知識人」に指定し、哲学者で韓神大教授の尹平重(ユン・ピョンジュン)氏は「北朝鮮に盲従し、客観性を失っている」と批判した。しかし金正日(キム・ジョンイル)総書記にとって、李氏はかけがえのない存在だったことだろう。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は2003年に中国を訪問した際、「毛沢東を尊敬する」と発言した。毛沢東は当初から金日成の韓国侵略を援助し、後に数十万の兵力を送って韓国軍と韓国国民を殺傷した、統一の妨害者だった。また大躍進運動や文化大革命により、中国を混乱のるつぼに陥れた人物でもある。そんな毛沢東を大韓民国大統領の尊敬する人物にまで祭り上げ、文化大革命と紅衛兵を崇高な存在に美化した張本人が、まさに李泳禧氏だ。
盧大統領は以前、自身がたまたま行った親米的な発言がもとで李氏からおおっぴらに「無知だ」と批判されたが、それに対し何の反論もできないほど李氏に一目置いている。また与党系勢力の間でも、大統領候補とされるある人物が李氏について「時代の師匠」と評すなど、李氏は精神的支柱のような存在だという。どうやら李氏の発言のうち、「わたしの弟子たちが韓国社会の主導権を握りつつある」という部分だけは間違いではないようだ。
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