韓国初の国産ロケット「KSLV‐1」、来年打ち上げへ
今月1日、韓国の南端、全羅南道高興郡蓬莱面にある外羅老(ウェナロ)島。麗水空港から車で2時間、その後30分船に揺られると、南海の島が目に入ってきた。そこに新たな宇宙開発の歴史を刻む羅老(ナロ)宇宙センターがある。ミン・ギョンジュ・センター長(54)は「宇宙センターの完成は目前。来年末にも国産初のロケットKSLV-1があそこから韓国の科学衛星を搭載し、宇宙に向かって打ち上げられる」と語った。
5月末現在、羅老宇宙センターの土木工程率は97.4%、発射台を除く建築工程率は98.1%に達している。総工事費2649億ウォンを投じ、2003年8月の着工から約4年の大工事は最終段階に入っている。来年3月に建築工事、次いで6月に土木工事が完了すれば、韓国は世界で13番目に宇宙センターを持つ国になると同時に、自主開発した人工衛星を自力で打ち上げる9番目の「スペース・クラブ」会員国となる。
現在、羅老宇宙センターでは最も重要なロケット発射台の基礎工事が行われている。外羅老島は岩でできているため、これまでほとんど開発が行われていなかったが、今回は逆にそれがメリットとなった。ロケットを発射するには強い土台が必要だからだ。
羅老宇宙センターのイ・チョルヒョン博士(41)は「私たちとロケットを共同製作しているロシアの上院から近く承認が出れば、発射台の建設は加速化するだろう」と話す。今年2月に現代重工業は航空宇宙研究院と協約を結び、韓国の技術で発射台を開発している。
ところで外羅老島は、宇宙センターとして最適の地ではなかった。人工衛星を宇宙に打ち上げるには、地球の自転する力を利用しなければならないが、そのためには赤道に近ければ近いほど条件がいい。当初、済州島が候補地に挙げられていたのもこのためだ。ところが、済州島民の反対に遭い、外羅老島にチャンスがめぐってきたというわけだ。
遊覧船「宇宙スター号」のチェ・ヨンシク船長(52)は「地元からロケットが打ち上げられるとは、本当にすばらしい。どこを見ても絶景が広がっており、一度訪れると忘れられない場所」と胸を張って言った。
羅老宇宙センターは150万坪の敷地に発射台システムをはじめ打ち上げ管制塔、ロケット総合組み立て棟、宇宙体験館(教育PR館)など13の建物からなる。宇宙センター周辺の気象データを収集する気象観測所も近くの馬伏山に建てられる。また、ここから打ち上げられたロケットの飛行情報を受信する追跡レーダーや、リモートコントロールのデータを受信する済州追跡所は昨年末、済州島南済州郡表善面下川里に完成している。
ミン・センター長は「ロシアとの共同製作で打ち上げられるKSLV-1以降は、韓国の独自技術だけでKSLV-2を開発し、ここから打ち上げる方針」と自信を見せた。今、外羅老島民の視線は一斉に宇宙に向けられている。
李永完(イ・ヨンワン)記者
高興=チョ・ホジン記者
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