ゲーム依存症:手が震え、失語症になるケースも(上)
家で1日1時間を越えない程度にインターネットゲームをしていたカン君だったが、5年生のころからネットカフェに出入りするようになり、1日2-3時間ゲームするようになった。やがてカン君はゲームをせずにはいられないようになっていった。小学校では上位だった成績も、中学校に入ったころから急に下がった。このころになってやっと、カン君の両親は息子が毎日ネットカフェで4-5時間ゲームをしていることを知った。中2になると、カン君は下校後から夜12時までゲーム漬けになっていった。夜遅くになってもカン君が家に戻らないため、両親は近所のネットカフェを捜し回った。しつけのためにムチを手にした親に、カン君は「どうしてゲームをさせてくれないんだ!」と食ってかかった。そしてゲームをやめさせると、極度に神経が過敏になったり、手が震えたりする「禁断症状」が出始めた。カン君は今年初めに韓国コンピューター生活研究所に相談し、現在治療を受けている。
◆寝言でもネットカフェ
ネットカフェに通う子供が陥りやすいゲーム依存症は、うつ病などの精神疾患をはじめ、深刻な症状に至るケースがある。サイバー空間に入り込んだ子供たちの精神が麻薬に侵されたようになるのだ。
ゲーム依存症になった子供たちは、ゲームの中のバーチャルな世界と現実の区別がつかなくなったり、ゲーム用語を寝言で言ったりする。
ソウル市中浪区面牧洞に住むユン君(高3)は昨年初め、オンラインゲーム「リネージュ」にはまっていた。自宅近くのネットカフェで1日5-6時間ゲームをし、週末はネットカフェで夜を明かした。そして家に戻ると失語症に近いと思われるくらいに口数が減った。話す時も視線が定まっていない。眠っていても「アイテム(ゲームで使う武器)が必要なのに…」と寝言を言う。両親と共に相談所を訪れたユン君は、典型的な「ゲーム依存症」と診断された。
45歳の男性は、高1の息子のことが心配でたまらないという。息子の成績が下がる一方なので、息子が通っているという読書室(自習・受験勉強用にパーテーションが設けられた机のある私設スペース)に行ってみた。すると読書室の経営者は「そういう名前の生徒は来たことがない」と答えた。そこで夜遅く帰宅した息子を問いただすと、息子は「読書室利用料としてもらっていたお金は全部、ネットカフェのゲーム代に使ってしまった」と告白した。韓国コンピューター生活研究所のオ・ギジュン所長は「韓国の青少年文化にはすでにインターネットゲームが深く浸透している。昔の子供たちは“○○時に△△で会おう”と約束していたが、今は“○○のネットカフェで△△ゲームのサーバーに入って来いよ”と言うようになった」と話す。
大韓青少年精神医学会が今年初め、インターネット依存症で医療機関の治療を受けている青少年203人を対象に調査を行ったところ、患者の90%以上が男子学生で、そのうち70%以上が大規模マルチプレイヤー・オンラインゲーム(MMOG=多人数が同時にアクセスし、それぞれの役割を担って行うゲーム)にはまっていた。インターネットゲーム依存症は中学生が43.3%で最も多く、ついで高校生28.3%、高校卒業者が10.3%だった。中毒患者は11歳から急増し始め、14歳が最も多かった。このうち85%はうつ病や衝動抑制障害(何らかの衝動を自分で抑制できない障害)といった精神疾患を経験していた。
韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
ウォン・ジョンファン記者
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