選挙控えた北朝鮮「子々孫々忠誠を尽くそう」(上)
北朝鮮は地方人民会議代議員選挙(7月29日)と最高人民会議代議員選挙(8月3日)を前に、大々的な住民登録調査と宿泊監査(旅行証なしに他の地域で宿泊できる人間を選ぶこと)を実施していることが、9日明らかになった。
北朝鮮内部の消息筋によると、北朝鮮当局は1日から人民保安省と人民班が共同で住民の個人情報を綿密に調査し、行方不明者の行方を追跡しているという。保安員(警察)と人民班長がペアとなった監査チームはすべての家庭を直接訪問し、現時点での居住者について事前の対照作業まで行っているという。
北朝鮮当局は今回の住民登録調査事業を進めるため、選挙が終了するまで海外旅行はもちろん、北朝鮮内での旅行も、公務や慶弔など特別な事情を除いてはすべて禁止したという。最近国境を越えた行政官僚出身のある脱北者は「選挙を前に、業務上必要な海外派遣者を除く全員について、臨時に帰国させる措置を行った」と述べた。
◆選挙スローガン「子々孫々忠誠を尽くそう」
北朝鮮は今回の選挙で異例の選挙スローガンを発表したという。「子々孫々将軍様に忠誠を尽くす人民になろう」というものだ。この知らせを聞いた脱北者たちは、今回の選挙を通じて金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者を準備しようとしているのではないかとみている。脱北者たちの証言によると、これまではこのような選挙スローガンはなかったという。
北朝鮮の選挙スローガンは伝統的に米国や南朝鮮に対する敵対心を高めるためのものや、それにまつわるものだった。例えば2003年に行われた第11期最高人民会議代議員選挙では、「帝国主義の圧力に対して一心団結の威力を見せつけなければならない」というスローガンが登場した。北朝鮮はこれまで11回の最高人民会議選挙と20回の地方代議員選挙を行っている。
亡くなった金日成(キム・イルソン)主席は、最高人民会議の第1期から9期まで代議員を務め、金正日総書記は1982年の7期から2003年の11期まで5回にわたり代議員に選出されている。
姜哲煥(カン・チョルファン)記者
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