Print this Post Article Lists Back

サッカーアジア杯:指導力の限界見せたファーベーク

 サッカー韓国代表のファーベーク監督のリーダーシップが、いよいよ限界を迎えようとしている。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング100位のバーレーンに1−2で敗れたことで、ファーベーク監督ではこれ以上、韓国サッカーを指導していくことはできないのではないか、と指摘する声が上がっている。

 スポーツ朝鮮のチョ・グァンレ解説委員は「常識から言って、韓国とバーレーンのうち本当に強いのはどちらのチームなのか」と問いただした上で、「これでは監督の経験不足を指摘せざるを得ない」と厳しい表情を浮かべた。

 特に、ファーベーク監督の下、唯一のビッグリーグ出身者である李東国(イ・ドングク)=ミドルスブラ=も、ファーベーク監督の用兵術に対し疑問を投げ掛けた。李東国はバーレーン戦の直後、「バーレーンは、韓国が単調な攻撃を繰り返すのをすべて読み切っていた。韓国の攻撃がサイドへと偏っていたのが惜しまれる。センターFWがサイドに回るなど多彩な攻撃を繰り広げていくべきだったが、監督にはひたすらゴール前にいるよう指示されていた。これではどうしようもない」と、悔しさをあらわにした。

 昨年のドイツ・ワールドカップ(W杯)直後にアドフォカート監督の後任として韓国サッカーの司令塔を引き受けたファーベーク監督には、A代表チームと五輪代表チームをともに指揮する莫大(ばくだい)な権限が付与されている。しかし、ファーベーク監督の就任以降、笑顔でともに喜ぶよりは、むしろまゆをひそめたくなる日の方が多かった。

 まず、ドーハ・アジア大会で「メダルなしの屈辱」を味わった。また、ファーベーク監督率いるA代表チームの成績は、同日のバーレーン戦を合わせ5勝5敗3分けを記録している。しかし、格下の台湾に2回勝ったのを除けば、辛くも3勝したのがすべてといえる。それでも、それなりに評価されているのは、五輪代表チームを2008年北京五輪・アジア地域最終予選へと進出させたためだ。

 また、ファーベーク監督の選手の管理方法にも、疑問を投げ掛ける声は多い。ハードなスケジュールを消化したばかりの Kリーグの選手たちを対象に、済州で1日2回の激しいトレーニングを強行したのだ。このため、いざアジアカップが始まると、ケガで戦列を離れる選手が続出するばかりだった。李天秀(イ・チョンス)は決勝戦を前に風邪をこじらせ、へんとうが腫れていた。

 これだけではない。ファーベーク監督のリーダーシップは、すでにアジアカップの始まる前から音を立てて崩れ始めようとしていた。代表選手の起用をめぐり、Kリーグとの間で多くの摩擦や葛藤(かっとう)を引き起こし、自らの墓を掘ってしまったのだ。これにより、アジアカップでの「ベスト4進出」に監督生命を懸けて臨まざるを得ないような形となったファーベーク監督は、昨日のバーレーン戦での敗退で今では否定的な世論に油を注ぐような始末となっている。

 このように、ファーベーク監督の運命の時は近付いている。昨日の敗退は、ファーベーク監督の現住所を何よりも明確に指し示しているのではないだろうか。

スポーツ朝鮮/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る