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サッカー:洪明甫コーチ、五輪代表監督「有力候補」に

 7時間と17分間、ゴールが決まらなかった。韓国にはFWがいても、ゴールを決めるストライカーはいなかった。

 2007年アジア杯、サウジアラビアとの初戦で決めたゴールは、バーレーン戦を経て組別リーグ最終試合のインドネシア戦前半33分を最後にパタリと止んだ。その後、延長戦で死闘を繰り広げたイランとの準々決勝、イラクとの準決勝、日本との3・4位決定戦では、相手チームのゴールネットを揺らすことはなかった。

 ロスタイムを含め、なんと437分間も相手チームのゴールネットは沈黙した。6試合で決めたゴールはたった三つ。1試合当たり0.5ゴールだ。

 ピム・ファーベーク監督が辞任を決めたのもこれと無関係ではない。日本を破り3位になったものの、深刻なゴール決定力不足や過去最悪の試合力は、ファーベーク監督の肩に重くのしかかった。

 結局、ファーベーク監督は28日の韓日戦直後、韓国代表監督を辞任することを正式に発表した。ファーベーク監督は「契約期間は来年8月の北京オリンピックまで残っているが、大韓サッカー協会に日本戦を最後に辞任する意向を伝えた。しばらく休息し、新たな人生設計をしたい」と語った。

 こうした中、大韓サッカー協会は国家代表とオリンピック代表を二元化する案を念頭に置いている。ファーベーク監督の後任となるオリンピック代表チームの司令塔には、洪明甫(ホン・ミョンボ)コーチの名が挙がっている。「洪明甫大勢論」という言葉まで聞こえ始めている。

 大韓サッカー協会の幹部は29日、「まずファーベーク監督が帰国したらすぐに面談し、説得するつもりだ。しかし、ファーベーク監督の意志を覆すことができなければ、現時点での代案としては洪明甫コーチが有力だ」と語った。

 国家代表は来年2月の東アジア大会まで試合がなく、今すぐ選ぶ必要はない。だが、オリンピック代表チームは事情が違う。来月22日にホームでウズベキスタンと2008年北京オリンピックのアジア地域最終予選第1戦を行う。そのためには早い時期に監督が決まっていなければならない。

 では、なぜ「洪明甫」なのだろうか。まずは連続性だ。決戦が目前に迫った時期に、「無」から「有」を創造するのはギャンブルに近い。新たな人物がチームを鍛えるには時間が足りない。だが、洪コーチは約1年間、ファーベーク監督とオリンピック代表で苦楽を共にした。それだけに、選手たちの長所・短所を誰よりもよく知っている。

 慌ただしいムードをすぐに収められる最適の切り札であることも、洪コーチの監督就任が現実味を増している要因だ。韓国最高のスター選手だった洪コーチには選手たちも自ずと気が引き締まるというメリットがある。

 インドネシア現地でもファーベーク監督の辞任の意向に変わりがない場合に備え、洪コーチ説得に入った。洪コーチは今のところ固辞の姿勢を示しているとのことだ。

 もちろん、他の候補もいるが、当分は現実的な代案として洪コーチへの「ラブコール」は続くものとみられる。

キム・ソンウォン記者

スポーツ朝鮮/朝鮮日報JNS
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