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【コラム】タリバンはムハンマドの教えを思い出すべき(下)

 恥ずかしがり屋で純朴な指導者と評されるオマルは、預言者ムハンマドの言葉の意味をもう一度振り返ってみるべきだ。ムハンマドは「決して女性や老人を殺してはならない」、「生きているすべての動物や人間に親切を施せば、必ず報われる」としている。「イスラム」という言葉も、もとは平和を意味する単語「サラーム」に由来している。イスラム教徒たちは、世界の平和を実現し、維持するための教えがイスラム教だと言う。タリバンには、人質たちに「サラーム」を与えてあげてほしい。何の罪もない人の命を奪い続ければ、イスラム教徒たちを含む世界の人々は、ますますタリバンを憎悪するようになるだろう。

 タリバンは人質解放交渉に最終期限を設定し、人質の家族をはじめとする多くの人々に精神的な苦痛を与えている。また何度もその期限を延長することで、結果的に世界中の人々を欺いている。そして何の罪もない人々の命を弄び、奪っておきながら、自分たちの行為を正当化するこじつけを並べている。預言者ムハンマドは、嘘をついてよいとは言っていない。さらに目的を達成するためにはどんな手段を講じても良いといった教えもない。

 神がこの世界を創造した際に何の使い道のないものばかりを集めて投げ捨てたところがアフガニスタンになったという話があるほど、アフガニスタンは荒涼とした大地が広がっている。その荒涼とした大地に足を運び、平和な社会を実現するための一助になろうとした若者たちに、タリバンが「サラーム」を与えてくれることを、心から願う。

呂始東(ヨ・シドン)記者(国際部)

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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