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サムスン停電事故:半導体景気上向きの今、なぜ?

 京畿道竜仁市にあるサムスン電子の器興半導体工場は、同社が「マグニチュード6.0の地震が起きても大丈夫」と胸を張る安全な建物だ。工場内では車両速度が時速15キロ以下に制限されているほど、安全を重視している。その器興工場で停電と操業開始以来の大規模な生産中止事故が起きた。

◆事故原因は調査中

 器興工場の電気設備は世界最高水準の安全検査をパスした製品だが、今回の事故では漏電により煙を噴き出した。停電発生時自動的に電力を供給する予備電力装置もあったが、正常に作動しなかった。サムスン電子側は「完璧な設備を備えていたはずなのに、なぜこのような事故が起きたのか、当社としても説明しがたい」とコメントしている。専門家は「工場内の装備に問題がなかったとすれば、韓国電力の電力供給の問題で事故が発生した可能性もある」と分析する。事故原因の調査結果によっては、サムスン電子と韓国電力が責任をめぐり対立することも予想される。この事故のニュースに、世界の半導体価格も衝撃を受けた。2000年に台湾に大地震が発生したとき、メモリー半導体の価格は3ドル台から20ドル台に高騰した。台湾の半導体生産に支障が出るのではという懸念からだった。一部のアナリストは「生産の遅れが長期化すれば、半導体価格が高騰する可能性もある」と話している。

◆サムスン電子「2日以内に正常稼動可能」

 サムスン電子の尹鍾龍(ユン・ジョンヨン)副会長と半導体総括の黄昌圭(ファン・チャンギュ)社長は3日、事故のニュースが報じられるとすぐに器興工場に駆けつけ、復旧作業の陣頭指揮を執った。器興工場のある社員は「暴落した半導体価格がやっと回復し始めたところなのに、なぜ今、事故が起きるんだ」と絶句した。サムスン電子側は「1・2日あれば向上は再稼働が可能で、被害額も多くて500億ウォン(約64億円)程度」と発表している。

 ところが、「稼動中止になった生産ラインが完全に正常に戻るまでは受注が鈍り、被害額も数千億ウォンに膨らむ可能性がある」という声もある。一般的に、材料のウェハーが半導体工場に到着してから完成品になるまで40日間から60日間かかる。材料を切り、化学・電気処理をする100段階以上の工程を経て完成品になる。未来エセットのイム・ホンビン半導体アナリストは「停電でラインの稼動がストップすれば、停電時に化学・電気処理中だった半導体は廃棄処分にしなければならない」と説明する。今回の事故が起きた生産ラインでは、数万枚の半導体材料が加工中だった。このうち再利用できるものを選び、生産装備の異常の有無をチェックしようとすると、稼働までには3-4週間かかると言われている。

白剛寧(ペク・カンニョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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