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【コラム】トヨタと富士山(上)

 先週、トヨタと富士山に行ってきた。一方は経済、もう一方は自然だが、どちらも日本を代表するという点で、韓国からお客様が来ればよく案内するところだ。トヨタの工場は3度目、富士山は2度目の訪問だったが、今回トヨタには記者としてではなく、初めて一般見学者として訪れた。

 そこで初めて、トヨタ見学者の相当数を外国人が占めるということを知った。平日というのに私たち一行のほか、ハーフパンツをはいた韓国の若者も来ていた。家族連れの中国人も多かった。今回訪問したのは、ハイブリッド・カー「プリウス」を生産する愛知県豊田市の堤工場。工場の職員は「見学者の約20%が外国人で、中国人・韓国人の順」と教えてくれた。

 一方、富士山の登山口に到着する深夜バスにも日本語を話さない人が半分以上乗っていたと思う。闇の中を頂上まで、高さにして1500メートル登ったが、その間も外国人が多かった。公園事務所の職員は「年間登山客20万人のうち約30%が外国人で、西洋人が多い」と説明する。富士山は7・8月の2カ月間だけ登山ができる。これほど外国人が多いなら、東京で外国人の街として知られる六本木や青山をしのぐと言ってもいいだろう。

 都会の六本木や青山と違い、トヨタと富士山は公共の交通機関を利用すれば東京からそれぞれ 約3時間はかかる。その上、「実際に行ってみると特に見どころがない」という共通点まである。富士山は30分ほど登ると草木もないただの地面の急斜面になる。1年のうち300日は雲に覆われおり、眺望を楽しめないことも多い。一方トヨタには膨大な設備があるが、働いている人々が特別な技術を披露するわけではない。有名な「トヨタ式生産方式」は専門家にだけ見えるのだ。「日本精神の源泉」(富士山)や「サムライ経営の粋」(トヨタ)といった華やかな修飾語は実際に行ってみたからといって分かるものではない。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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