中国でまるごと化学薬品の「ニセ卵」販売

- あらかじめ作っておいた白身に凝固させた黄身を合わせる様子(鄭州日報より)
同紙は、食品添加剤メーカー経営者の告発に従い、偽の鶏卵の製造法や製造過程を再現した写真も公開した。同経営者は偽の鶏卵が鄭州市内の露店で販売されているのを発見し、販売業者から伝え聞いた製造法を新聞に暴露した。
同経営者によると、白身部分はマヨネーズや各種ソースなど食品の粘性を高めるために使用される添加剤のアルギン酸ナトリウムに大量の水を注いで作るという。透明なゼリー状の溶液が出来上がり、一見では本物の白身と区別できない。
黄身は偽の白身にレモン色の色素を混ぜたものを黄身の大きさに合わせた半月型の容器に入れて形を整え、除雪剤に溶いて使われる塩化カルシウムの水溶液に1分間漬けて凝固させれば完成する。こうして作った白身と黄身をセメントの主原料となる炭酸カルシウムであらかじめ作っておいた殻に注ぎ、穴を塞げば本物とそっくりの鶏卵が出来上がる。
同経営者によると、鶏卵1キロを製造するのにかかるコストはわずか0.55元(8円50銭)で、市場で売られている本物の鶏卵の6.5元(101円)に比べ10分の1にすぎないという。
専門家らは、偽の鶏卵を食べた場合、記憶力減退や痴呆などの症状を引き起こす恐れがあると警告した。偽物は本物に比べ殻がなめらかではなく、振るとダブダブと液体が流れるような音がするため、見分けることが可能だという。
◆偽の鶏卵製造法
(1)アルギン酸ナトリウムを水に入れ、透明で粘り気のある「白身」を作る。
(2)アルギン酸ナトリウムの水溶液にレモン色の色素を加え、「黄身」の色を出す。
(3)黄色に着色したアルギン酸ナトリウム水溶液を「黄身」の大きさの半月型容器に入れ、形を整えた後、塩化カルシウム水溶液で1分間凝固させ、「黄身」部分を作る。
(4)黄身と白身を炭酸カルシウムで作った「殻」に注いで完成。
北京=李明振(イ・ミョンジン)特派員
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