【萬物相】韓国の「人種差別」
女性家族部が今年3月、韓国人と結婚して韓国に住んでいる外国人たちに対しインタビューを行ったところ、「混血者」「コシアン(Kosian=韓国人と韓国以外のアジア出身者の間に生まれた子ども)」「ハーフ・コリアン」といった表現に対する拒否反応が強いことが分かった。あるフィリピン人女性は「うちの子は韓国語も流暢だし、半分どころか完全な韓国人だ」と言い、またある日本人女性は「国際結婚した夫婦の間に生まれた子どもを卑下・差別する意図を持った“混血”という言葉は、日本ではとっくに死語になっている」と話した。実際に、国際結婚した夫婦の間に生まれた子どもの11.5%が、仲間外れを恐れて学校にも通えないという。
韓国で昨年結婚した夫婦の8組中1組が国際結婚だ。また、韓国に住む外国人は72万人に達し、住民登録人口の1.5%を占める。これは昨年より35%増えた計算だ。そのうち最も多いのが出稼ぎ労働者の36%で、以下配偶者が12%、韓国国籍取得者が7.5%という順になった。2050年には住民登録人口に占める外国人の比率が9%を超えるという予測も出ている。10人中1人が外国人という「移民社会」になるというわけだ。
今年4月に行われた国民意識調査の結果、「韓国人の基準」として、国籍や血筋よりも「わたしは韓国人だ」という認識が最も重要だ、という回答が最も多かった。また、東南アジアの人たちと「近所付き合いができる」と答えた人は40%に達し、「親密な友人として付き合える」と回答した人も36%に達した。これは過去に比べ、国民の意識が大きく変わったことを感じさせるものだ。だがその一方で、自らの配偶者として受け入れられると回答した人は7%、子どもの配偶者として受け入れられると回答した人は3%に過ぎなかった。やはり国際結婚に関してはまだまだ敷居が高いというわけだ。
先週末、国連の人種差別撤廃委員会(CERD)が韓国に対し「人種差別を無くすよう努力せよ」と勧告した。国連は「韓国が単一民族を強調することは、韓国に住むさまざまな人種の社会への受け入れ、彼らとの相互理解や友好促進を図る上で障害になる可能性がある」と述べ、また「純血」や「混血」といった概念そのものが人種的な優越主義を表すものだ、と指摘した。「単一民族」という価値観は、韓国が長い間外国に立ち向かい、民族や文化を守る上で大きな力となってきた。だが、世界に進出したことで現在のような繁栄を享受するようになり、「世界の中の韓国」としての責任と運命を背負っていくことが避けられなくなった今、こうした価値観は合わなくなってきている。人々の肌の色よりも心に目を向けるべき時代なのだ。
姜仁仙(カン・インソン)論説委員
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