頭脳流出:ソウル大の年俸は海外の大学の半分!?(下)
海外でも教授を務めた2人の例
◆研究や講義以外の雑務が多すぎる
教授たちがソウル大学の問題として指摘するのは、給与よりも研究と講義に専念できないようになっている勤務条件だ。イ教授は「ノースウェスタン大学では、研究以外の業務といえば月に一度の教授会議だけで、それも必ず参加しなければならないものではなかった」と話す。ところが、ソウル大学では状況が完全に変わった。会議が毎月3回ほどある上に、特別な理由がなければ欠席することもできない。イ教授は「機械航空工学部だけでも施設担当委員会、教務担当委員会、科目調整委員会などさまざまな小グループがあり、教授たちはそれらの行政的な仕事も引き受けなければならない」と語る。またイ教授は、ソウル大学で初めて学生選抜や教授採用業務を体験した。毎年、新入生面接の日ごとに早朝から夜遅くまで一日中面接しなければならない。これに対し、ノースウェスタン大学では学部生の選抜はもちろん、新任教授の採用も学科長など1人か2人の教授が担当するだけで、他の教授たちはそのような仕事に時間を奪われることはないという。
科学史・科学哲学協同課程の主任教授でもある洪教授は補職教授のため、事務関係の仕事がさらに多いという。教授たちの講義時間もソウル大学の方がはるかに多い。学生もトロント大学では教授1人に学生5人だが、ソウル大学は15人にもなる。またトロント大学では講義が週に4時間だが、ソウル大学は6時間だ。さらにトロント大学の学期は13週、ソウル大学は15週のため、研究時間もトロント大学のほうが多く確保できる。
◆ソウル大学の学生レベルも低下
イ教授は「ハード面よりもソフト面がもっと問題だ。高級な頭脳が皆留学するため、一定レベルの大学生を選抜するのが難しい」と語る。優秀な大学院生が足りなければ研究の質的低下をもたらす。イ教授によると、最近地方大学出身者が修士課程に志願してきたため、博士号もソウル大学で履修するなら入学を許可すると提案したところ、「博士課程は留学して履修する」と断られ、衝撃を受けたという。また、ソウル大学機械航空工学部が選抜できる博士課程新入生は1年で40人から50人と制限されている。47人の教授が約1人を選抜できるという計算だ。イ教授は「ノースウェスタン大学では、教授が多くのプロジェクトを引き受けることができれば、10人でも入学させることができる」と述べた。洪教授は「プロジェクトを行っても、ソウル大学は中間報告や支出報告など事務的手続きが非常に複雑だ。トロント大学では1回か2回報告すればよかったのに」と語った。洪教授は「韓国の大学は研究環境がよくないため、以前のように祖国から呼ばれれば行くというような愛国心を発揮する科学者はそう多くはないだろう」と述べた。
ホン・ジンソク記者
ウォン・ジョンファン記者
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