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「三角山」は本来の名前を取り戻せるのか(下)

日本統治時代、北漢山に改称

◆「三角山を江北区のブランドに」

 北漢山の名称を旧称の「三角山」に戻そうという運動は、江北文化院長を務めた金顕豊(キム・ヒョンプン)江北区長が2002年に就任して以来、本格化した。同区は「日本統治時代、三角山一帯に宿る民族の魂を追い払うため、平凡な印象を与える“北漢山”に改称された。韓民族(朝鮮民族)の歴史と魂を取り戻すきっかけを作ろうではないか」と各界に呼びかけた。

 03年、3つの峰の「名勝」への指定を文化財庁に申請した際には、「三角山」という名称が認められるという成果も勝ち取った。05年には山林庁が「山名の公募」を行い、「北漢山」を「三角山」に、「白雲台」を「白雲峰」に改称する案を採択した。

 だが、正式名称を変更するためには、ソウル市の地名委員会と政府の中央地名委員会の審議を経なければならない。04年にソウル市地名委員会が「北漢山」を「三角山」に改称する案について審議したが、「三角山について正確な考証を行った上で、改めて審議したい」として、改称の許可を保留する決定を下した。

 北漢山から「三角山」への改称を求める運動には、住民たちも積極的に参画している。プンリム保育所周辺のマンションの住民たちは、保育所の名称を「三角山保育所」に変更し、また「三角山不動産」など、店名に「三角山」を冠する商店も増えている。官公署もまた、「江北区民会館」を「三角山文化芸術会館」に改称したのをはじめ、「三角山消防分署」「三角山地区警察隊」「三角山救急隊」など、「三角山」を冠するところが多く出ている。さらに「三角山小学校」「三角山中学校」に続き、「三角山高校」も開校する予定だ。

 また、江北区が作成した各種の資料や観光マップにも当然ながら「三角山」と表記され、区長の公用車のナンバーも「三角山」の3つの峰で最も高い白雲峰の標高(836.5メートル)にちなんだ「8365」に決定した。

 同区は「三角山」への名称変更が認められれば、博物館や自然観察館なども建設する計画だ。博物館には同区内に墓があるイ・ジュン、孫秉煕(ソン・ビョンヒ)、申翼煕(シン・イクヒ)といった歴史上の人物の遺品を展示し、また自然観察館には「三角山」に生息する動植物の標本を展示することにしている。また、北漢山城の仮王宮などの文化財を復元する事業にも取り掛かるとしている。

◆高陽市は「改称反対」

 だが、改称実現への道は平坦ではない。北漢山国立公園に占める行政区域の面積が最も広い京畿道高陽市が、「三角山」への改称に反対の姿勢を貫いているためだ。同市は「北漢山の3つの峰は高陽市徳陽区北漢洞に属しており、山中に住んでいる人々もほとんどが北漢洞の住民だ。混乱を招きかねない名称の変更には応じられない」と主張している。

 これに対し金顕豊江北区長は「京畿道歌の1番の出だしも“三角山”で始まるのに、高陽市が改称に反対するのは理解に苦しむ。“三角山”への改称は、民族の魂を蘇らせるという意味を持つことを理解してくれればと思う」と語った。

クァク・スグン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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