灰になった新羅時代の14面体のサイコロ(下)
また、六角形をした8面に書かれた罰ゲームの内容は、「醜物莫放」(汚れても捨ててはいけない)、「兩盞則放」(酒を2杯素早く飲んで、他の人に杯を渡す)、「任意請歌」(誰かを指差して歌を請う)、「曲臂則盡」(腕を曲げて酒を全部飲む)、「弄面孔過」(顔をくすぐりまわされても我慢する)、「自唱怪來晩」(怪來晩の歌を唄う)、「月鏡一曲」(月鏡の歌を唄う)、「空詠詩過」(詩を1首詠む)だった。
罰ゲームが刻まれたこのサイコロは、統一新羅時代における宴席の風流について大いなる思いに至らせる。
ところで、14面体であるこのサイコロを投げた場合、各面が出る確率はすべて同じだろうか? 実測の結果では、正四角形をした面の面積が大体6.25平方センチ(縦横各2.5センチ)、六角形をした面の面積が6.265平方センチ(最大幅3.25センチ、高さ2.8センチ)と、面の広さはほぼ同じだった。
壇国大数学教育科のイ・ガンソプ教授は、1987年に教え子たちと共に雁鴨池のサイコロの複製品を作り、7000回投げてみた。実験の結果、最大542回も出た面がある一方、最小468回しか出なかった面もあったが、大体は平均値の500回(7000回÷14面=500回)に収斂した。イ教授は「各面の形と大きさが同じになる正多面体は、正4面体、正4面体、正8面体、正12面体、正20面体の5種類だけが数学的に可能だ。正多面体が不可能な14面体の各面の面積をほとんどぴったり同じに作り、各面が出る確率が同一になるように作った新羅の職人の腕前には感心する」と語った。
しかし、このサイコロはもはや存在しない。出土直後、水分を取り除いて保存するため温度が自動調節される特殊オーブンに一晩入れていたところ、温度が高過ぎ、一握りの灰と化してしまったのだ。国立文化財研究所側は、「オーブンに入れて保存処理をする前に、サイコロに紙を当てて実測し、展開図を作っていた。これを元に複製品を製作した」と語っている。
慎亨浚(シン・ヒョンジュン)記者
アドバイザー=イ・ガンソプ壇国大教授、シン・グァンソプ国立民俗博物館長、イ・ギュシク国立文化財研究所保存科学研究室長
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