兵役逃れ:「靭帯損傷」が新たな手口に
ひざなどの靭帯損傷を理由に兵役を免除される人が毎年増え、今年ついに兵役免除の理由1位に浮上したことが明らかになった。靭帯損傷は患者の80%から90%が手術によって完治しているため、故意に兵役を逃れるための手段として悪用されているのではないか、という疑惑が浮上している。
ハンナラ党の宋永仙(ソン・ヨンソン)議員は19日、兵務庁に対する国会国防委員会の国政監査で、「今年6月までに靭帯損傷を理由に兵役を免除された者が365人に達し、兵役免除者全体(3044人)の12%を占め、兵役免除の理由1位になった」と述べた。その上で宋議員は「靭帯損傷を理由とした兵役免除は、2003年の時点では7位に過ぎなかったが、わずか4年の間に1位に浮上した。これは、兵役を免除されるための新たな手口となっているのではないか」とただした。
靭帯損傷を理由とした兵役免除者の比率は、03年には4.3%だったが、その後04年には6.5%(2位)、05年は6.2%(3位)、06年には8.3%(2位)と増加の一途を辿っている。
これについて宋議員は「金持ちの家庭、政府高官の子どもたちが“(故意に)靭帯を損傷した”と主張し兵役を逃れるのを、兵務庁はただ傍観しているのか」と詰問した。これに対し姜光錫(カン・グァンソク)兵務庁長官は「新手の兵役逃れを食い止める必要があるが、今すぐには不可能だ」と答えた。
一方、4級(書記官)以上の高級官僚の子どもたちのうち、兵役を免除されたのは872人で、全体の5.9%を占めることが分かった。これは一般人の兵役免除者(12%)に比べると低い比率だ。
また、この日の国政監査では、「本態性(本来の体質によって起こるという意味)高血圧」であるかのように見せかけ、兵役を逃れるという方法も話題になった。本態性高血圧とは、正確な原因がはっきりしない高血圧のことで、高血圧の患者全体の70%から80%を占めている。これを理由に兵営を免除されたり、公益勤務要員(兵役代わりに公的機関で働く)の対象となった人は、この5年間で3122人(兵役免除215人、公益勤務要員2907人)に上るという。仁川地方警察庁は今年9月、肛門などに力を入れて一時的に血圧を上げるという方法を教えて金を受け取ったり、この方法で兵役を逃れた37人を摘発している。姜兵務庁長官はこれについて、「(このような手段を)見抜けなかったのは失態だった。今後は(健康診断の)対象者をベッドに寝かせ、力を抜いた状態で血圧を測定するようにしていく」と述べた。
張一鉉(チャン・イルヒョン)記者
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