自信満々の中国「漢字はわれわれのもの」(下)
国際漢字会議の主導権喪失に懸念
◆強い自信感を示した中国
今回の第8回会議で、李応百(イ・ウンベク)ソウル大名誉教授、金彦鍾(キム・オンジョン)高麗大教授ら韓国側参加者は、標準字体に関し非常に具体的な研究成果を蓄積した論文を発表した。また、台湾の参加者も正字を「繁体字」と呼ぶこと自体が好ましくないとする視点を提示し、伝統文化を継承した字体は正字だと力説した。
一方、中国側は会議の冒頭から終わりまで自信満々だった。字形を統一する国際的な努力を通じ、漢字を世界に普及するのに主導権を握っていくという思惑が見て取れた。漢字を「東アジア共通の文化遺産」としてではなく、「中国のものだ」と強調する発表もあった。そして、繁体字と簡体字のどちらかをなくすのではなく、両方の「和解と共存」を求めるというのが中国側出席者の主張だった。中国社会科学院語言研究所の董コン研究員は「繁体字も簡体字も中華文化の伝達手段であり、炎帝と黄帝を祖先とする中国同胞の歴史的遺産を大事にしなければならない」と指摘した。
◆中国抜きでは協議不可能
こうした中国側の態度は、最近の経済成長で台頭した新興民族主義と密接な関係があるというのが韓国側出席者の見方だ。金彦鍾教授は「期待とは異なり、繁体字もなくさないが、簡体字も捨てないというのが中国の立場であることが確認できた」と話した。中国の一部の学者は個人的な発言で「こうしておけば、いつかは繁体字がなくなり、簡体字で統一される」と彼らの希望的観測を述べていた。本来は台湾で開催される予定だった次回会議を中国側が「韓国で開くべき」と主張したのも、こうした雰囲気と無関係ではない。韓国側関係者は「中国が今後も自国の立場だけを強く主張し続けるならば、まず韓国、北朝鮮、日本、台湾、香港などが漢字の『第1段階統一』を図ることも考慮可能で、そのためには韓国での漢字教育をさらに強化する必要がある」と指摘した。
北京=兪碩在(ユ・ソクジェ)記者
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