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白頭山観光:北の外貨稼ぎ…現金OK、市場経済はNO

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が先の首脳会談で署名した「南北関係発展と平和繁栄のための宣言」(南北首脳宣言)の合意事項のうち、白頭山観光を最優先して「実行」しようと北朝鮮が急ぐ理由とは何だろうか。

 対北朝鮮問題の専門家らは、ほとんどが「北朝鮮の体制に対する影響を最小限に抑えながらも現金が手に入る一番確実な方法だから」と分析している。その根拠として、最近東南アジアを歴訪中の金英逸(キム・ヨンイル)北朝鮮首相がベトナムの代表的な観光地ハロン湾やカンボジアのアンコール・ワットをそれぞれ1泊2日で訪問したことを挙げている。金剛山観光のように北朝鮮の住民を隔離した「統制区域」で外貨稼ぎをしようという考えだ。

先月31日、白頭山のふもとにある三池淵を訪れ、北朝鮮のガイドから説明を聞く現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長(左から二人目)。/写真提供=現代グループ

 ハンナラ党の陳永(チン・ヨン)議員によると、北朝鮮は1999年から今年8月までで、金剛山観光の見返りとして現金4億6564万ドル(約534億円)を手にした。滞在日数により違うが、観光客一人当たりで日帰り30ドル(約3400円)、2泊3日80ドル(約9200円)を受け取っている。このため、「北朝鮮は“キューバ式観光開放モデル”を目指しているのでは」という見方もある。梨花女子大学のチョ・ドンホ教授は「キューバも米国の制裁で経済が困窮すると、外国人観光客を積極的に受け入れ、経済的困難を打開しようとした」と話す。開城観光や金剛山の毘盧峰観光を許可したことも、同様の考えからとみられる。

 このため、専門家は「北朝鮮は根本的な体制変更を拒否していると考えざるを得ない」と言う。治安政策研究所のユ・ドンリョル研究官は「結局、市場経済は受け入れず、現金だけを手に入れる“蚊帳式開放”の延長線」と説明している。

 一方、白頭山観光で成功するには、三池淵空港の改修・補修が不可欠だが、これには莫大(ばくだい)な資金が必要だと言われている。京畿大学のナム・ジュホン教授は「非常に寒く雪が多い三池淵空港で正常な離着陸が可能なのは5~9月だけ。これを考えると空港を大々的に改修・補修することが必要」と話す。韓国政府は2005年以降、三池淵空港の滑走路を舗装するためのピッチ約8000トン(50億ウォン=約6億3000万円相当)を4回にわたり支援したが、目的通り使われたかどうかは確認されていない。

安勇炫(アン・ヨンヒョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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