米空母キティホーク、香港寄港拒否の「屈辱」
そのキティホークをめぐり、中国との間で再び騒動が巻き起こった。AP通信によると、中国政府は21日、キティホークと護衛艦4隻、潜水艦1隻の香港寄港を急きょ認めない決定を下した。キティホークの乗組員8000人余りは香港で感謝祭の休日を過ごす予定だったが、土壇場で計画をつぶされるという屈辱を味わった。
感謝祭の休日をともに過ごそうと、乗組員の家族らは飛行機で香港入りしていたが、中国政府は何の説明もなく寄港を拒否した。艦載機80機とミサイル2000トンを積載可能なキティホークは、中国の「ノー」の前にどうすることもできず、天候が悪化した海上に屈辱的にとどまることを余儀なくされた。
中国政府は翌日の22日になって、寄港拒否を撤回した。中国外務省の劉建超報道局長は定例会見で「人道主義的な観点でキティホークの寄港を認めることとし、米国側に通告した」と述べた。しかし、このとき既にキティホークは香港沖を離れ、400キロも航行した後だった。
来年退役予定のキティホークは、「天候が悪化し、船を旋回するのが難しかった」と寄港断念の理由を説明し、中国の「好意」に「最後の自尊心」を見せた。乗組員らは船上で感謝祭を迎え、香港まで無駄足を踏んだ家族らは香港の米国領事館が準備した感謝祭のパーティーで満足しなければならなかった。
23日付米ロサンゼルス・タイムズは、「外交的慣例からみて、キティホークは中国政府から平手打ちを食らわされたようなものだ」と酷評。米第7艦隊のカリー報道官は「数カ月前から計画されていた上、香港は1年に何回も寄港する場所だ。中国政府の措置は理解できない」と不満を述べた。
中国政府はキティホークの寄港をいったん拒否したものの、それを撤回した騒動が起きた理由について沈黙を守っている。英フィナンシャル・タイムズは、米政府が最近、台湾に9億4000万ドル(約1020億円)相当の改良型パトリオット地対空ミサイルの供与を決めた上、ブッシュ米大統領がチベットの指導者、ダライ・ラマと会談したことに不満を表明したのではないかと分析した。一方、米ABC放送は、中国政府が最近、台湾に近い中国南東部で具体的な説明がないまま飛行禁止措置を取ったとして、中国による秘密軍事演習が行われた可能性を指摘した。

- 米空母キティホークが22日から始まるキリスト教の祝日、感謝祭を前に、21日には香港に向かっていた。中国政府は同日午前、キティホークの入港を認めない決定を下したが、翌日になって撤回し、入港を認めた。しかし、既に香港を離れ日本に向かっていたキティホークは寄港を断念。香港で乗組員を待ち構えていた家族らは、憂うつな感謝祭を過ごすことになった。写真提供=米海軍、ブルームバーグ通信
キム・ミング記者
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