携帯電話の爆発による死亡はウソだった
この事件を捜査している清州興徳警察署は29日、事件を最初に届け出たクォン某容疑者(58)が、重機で掘削機運転手のソ某さん(33)をはねて死亡させたが、事故を隠ぺいするために携帯電話の爆発事故のように見せかけた事実を明らかにし、業務上過失致死などの容疑でクォン容疑者に対する逮捕状を申請した。
クォン容疑者はこの日、警察での取り調べで、「採石場で油圧ドリル車をバックさせていたとき、後ろで周りを見てくれていたソさんを誤ってはね、ソさんは岩盤の間に挟まれて死んだ」と述べた。クォン容疑者は前日の事故直後、「午前中の作業をするために現場に行くと、ソさんが掘削機の横で倒れていたので救急車と警察を呼んだ」と証言していた。クォン容疑者は警察で、「ソさんが死んでしまったため怖くなり、ウソの証言をした」と自白した。クォン容疑者の偽証直後、警察は「ソさんの左胸のポケットに入っていた携帯電話のバッテリーが煙を出しながら溶けていた点などから、バッテリーの爆発による死亡事件と推定される」と報告し、携帯電話バッテリーの爆発による事故として報じられるきっかけを作った。
しかしクォン容疑者はソさんの携帯電話に火が付いた理由については、「分からない」と一貫して証言していた。警察はこれについて、死亡したソさんの胸のポケットに入っていた携帯電話が、事故後に重機と岩の間に挟まれた圧力で発火した可能性や、クォン容疑者が自らの事故を携帯電話の爆発事故と偽装するためにソさんの携帯電話に火を付けて溶かした可能性などについて、さまざまな角度から捜査を行っている。
警察は死亡したソさんの遺体を鑑識に回したところ、肺などの臓器が激しく損傷し、肋骨(ろっこつ)や脊髄(せきずい)、左腕、右手薬指の骨折など、携帯電話の爆発とは関係のない傷が多かった点を確認し、この事件を最初に届け出たクォン容疑者を再び取り調べていた。
携帯電話バッテリーのメーカーは、「今回問題となったバッテリーはリチウムポリマー電池で、爆発することは根本的にあり得ず、発火や発熱があったとしても非常に弱いため、骨折や臓器の損傷を引き起こすことはない」と述べた。
清州=劉泰鍾(ユ・テジョン)記者
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