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泰安沖タンカー衝突:養殖に打撃の恐れ(上)

漁民らが緊張

 7日に史上最悪の原油流出事故が発生した忠清南道泰安郡西部の海岸沿いには、朝から海風に乗った油のにおいが鼻につき、午後になると一部の住民が頭痛や腹痛を訴え始めた。事故が起こった地点から10キロほど離れた海水浴場の近くに住むムン・グァンスンさん(63)は、「昼ごろからは我慢できないほどのきつい油のにおいが海から流れてきた。部屋のドアや窓をしっかりと閉め、室内に閉じこもっていた」と述べた。

◆海上クレーンがタンカーに衝突

 この日午前7時ごろ、泰安郡北西10キロの海上。サムスン物産が所有する「サムスンT‐5」号と「三湖T‐3」号が海上クレーンを積んだ「サムスン1号」(サムスン物産所有、1万8000トン)をけん引していた。

 海上クレーンを積んだ船は、仁川大橋の工事を終えて慶南巨済に戻る途中だった。波は最大4メートルと高く、風速14メートルから16メートルで波浪注意報も出ていた。そこで突然の高波で船のロープ1本が切れ、海上クレーンを積んだ船が近くに停泊していた香港船籍のタンカー「フーベイ・スピリット号」の左側に衝突した。

 タンカーには直径1メートルの穴が一つと30センチの穴が二つの計三つの穴が開き、油が流れ出し始めた。タンカーは原油26万3000トンを運搬しており、近くの港に油を積み下ろすために待機していた。現場近くの海洋水産庁関係者は、「事故が起こる前の午前5時23分と6時30分の2回、クレーンを運搬する船に“タンカーがあるので注意せよ”と連絡したが返事がなかった。しかし事故が起こる15分ほど前にクレーン船から“船の運航に問題が生じた”という無線が入ったため、タンカーにも警戒するよう指示したが遅かった」と状況を説明した。この関係者は、「クレーン船が最初の連絡に応答しなかった理由について海上警察が調査する必要がある」と述べた。

全洙竜(チョン・スヨン)記者

泰安=ウ・ジョンシク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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