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行き詰まる「韓流」、進化する「日流」(上)

 先月4日午前、ソウル金浦空港入国ゲート前。数千人が足の踏み場もないほどにじっと待っていた。映画『HERO』のプロモーションで来韓した日本の人気スター、木村拓哉(34)を一目見ようと未明から集まった韓国人ファンたちだ。「キムタク!」と叫ぶファン、「I love 木村拓哉」と書かれたプラカードを振るファン…。日本では「ヨン様ブーム」が一段落したとみられる中、韓国では「日流ブーム」が徐々に盛り上がりつつある。

 何人かのスターの人気に火が付いたり消えたりする「韓流」とは違い、韓国の中の「日流」は10年という長い間、ドラマ・小説・CDなどの幅広いジャンルで徐々にヒートアップし、花開くという点で注目されている。

 徹夜で日本のドラマを見る「日ド廃人」(廃人=ほかのことが何もできないほどハマるマニアックなファン)が増え、韓国の小説をしのぐ人気の日本の小説も登場している。

 このほどペ・ヨンジュンが5年ぶりに出演したドラマ『太王四神記』が日本でもスタートしたことから、下火気味だった韓流ブームに復活の兆しが見えてきた。しかし「ペ・ヨンジュン一人に頼った韓流」と指摘する声もある。

◆後続ヒットがない「韓流」、世代交代に成功した「日流」

 2004年から06年まで、花火のような華やかさを誇った韓流は、たちまち下火になってしまい「バブルがはじけた」と言われた。ペ・ヨンジュンの『冬のソナタ』やイ・ヨンエの『宮廷女官チャングムの誓い』など人気ドラマが出た後は日本でブームを呼ぶほどの作品がないためだ。韓流戦略研究所のシン・スンイル所長は「一部のヒット作以降、法外な値段で韓国ドラマを売ろうとする傾向が生まれ、輸出がうまくいっていないことも韓流が冷めた原因の一つ」と話す。韓流ブームを長期化させる戦略的アプローチが足りないということだ。

 一方、日本の映画やドラマが韓国で一般に開放された04年1月以降、韓国で封切られた日本映画は毎年本数を確実に増やしている。04年は29本、05年は34本、06年は51本が封切られた。今年は11月までに81本の日本映画が公開されている。映画に出演している「日流スター」たちも新たな顔ぶれが次々と登場している。世代交代に成功しているのだ。10年前から人気を呼んでいる木村拓哉をはじめ、オダギリジョー、草なぎ剛、妻夫木聡などの男優陣、上野樹里、沢尻エリカ、蒼井優、宮﨑あおいなど新鋭女優陣の人気も上昇する一方だ。

 日本の韓流ファンが韓国人俳優を見られるのは年に1‐2本の映画だけだ。だが、日本の俳優たちは多くの映画に出演し、韓国のファンに見てもらえる。映画館「スポンジハウス」のソン・ユジン課長代理は「今年スポンジハウスで公開した映画17本のうち、オダギリジョーが出演した作品は5本もある。日本の俳優たちは映画の興行的なスケールにこだわらず、多くの作品に出演するので、ファンを待ちくたびれさせるようなことはない」と話す。

先月18日、ソウル三成洞COEX内のメガボックスで行われた「日本映画祭」閉幕式に訪れた観客たち。

キム・ヨンジュ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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