韓国自動車業界:技術の流出深刻、産業基盤崩壊も(上)
韓国の自動車業界は相次ぐ技術流出により揺れている。議政府地検高陽支庁は13日、現代自動車の人気車種NFソナタとサンタフェなどに関する技術資料を120万ドル(約1億3607万円)で中国安徽省の自動車メーカー、江淮汽車に流出させたとして、現代自の課長ら二人を逮捕した。流出したのはオートマチック変速機、車体、部品の設計図だという。
これに先立ち、今年5月には起亜自動車で大規模な新車技術の流出が発覚し、被害規模は4兆ウォン(約4870億円)に上ったほか、昨年11月には起亜自社員が現代・起亜自の車体組み立て技術を漏えいしようとして摘発された。流出した技術は大半が中国の競合メーカーに流れており、韓国の産業基盤崩壊に対する懸念が高まっている。
◆5年かけた開発成果、5分で流出
逮捕された課長らは、2005年末からサンタフェとトゥサンのオートマチック変速機の設計図270枚余りとNFソナタの車体、部品の設計図3000枚余りをCDにコピーし、中国企業に渡した疑いが持たれている。被害規模は数千億ウォンに上るとみられる。
現代自の関係者は「流出した技術は国内の中・小型スポーツ多目的車(SUV)に搭載される4段オートマチック変速機に関するもので、近く新製品に切り替わる予定なので被害は深刻ではない」と説明している。しかし、流出した変速機の設計図面は、社内で責任者クラス以上でなければ見ることができない「精密設計図面」で、部品のサイズだけでなく、材料、強度、熱処理に関する指針も含まれているという。中国のエンジニアが図面さえ見れば、同じものを作り出せるだけの情報が盛り込まれていることになる。業界技術者は「設計ノウハウの中には知っていれば5分でできるが、知らなければ5年かかっても困難なものが多い」と話した。
産業研究院北京事務所のチョ・チョル研究委員は、「中国企業が流出技術でエンジンや変速機を独自に開発できるようになれば、韓国との技術格差は急速に縮まる」と危機感をにじませた。
崔源錫(チェ・ウォンソク)記者
チャン・サンジン記者
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