不振続くハイニックス(上)
昨年まで好調な業績を維持していたハイニックス半導体が、産業資源部次官出身の金鍾甲(キム・ジョンガプ)社長=写真=が今年春に就任して以来、不振が続いている。ハイニックスは最近の業績不振で今年第4四半期は多額の赤字を記録することが確実となり、さらに主力製品のDRAM価格の下落も止まらず今後の展望も非常に暗い。ハイニックスについては、先端半導体技術を台湾企業に提供しようとしたことが発覚し、技術流出疑惑までが持ち上がっている。そのため世界のメモリー半導体メーカーの競争が極限に達する中、ハイニックスは危機を克服できないのではないかとの悲観的な意見も囁かれている。
◆DRAMを売っても赤字
ハイニックスの売り上げ70%を占めるDRAM価格の急激な下落で、今期赤字になっていることが16日までに明らかになった。世界的な半導体販売企業のDRAMエクスチェンジによると、DRAM価格は売れ筋の512メガDDR2の取引価格(大手メーカー間の長期的な取引価格)基準で今月に入り1ドル(約113円)にまで下落した。これはハイニックスの損益分岐点を下回る価格で、現物価格(短期の取引価格)はこれよりさらに低い0.92ドル(約104円)にまで落ち込んでいる。この結果ハイニックスの赤字幅について、グッドモーニング新韓証券がおよそ2040億ウォン(約248億円)、CJ投資証券がおよそ1800億ウォン(約219億円)程度と見積もるなど、ほとんどの証券会社がハイニックスの今期の営業赤字が2000億ウォン(約243億円)規模に達すると予想している。
ハイニックスはこれまで多くの困難にも関わらず、4年3カ月にわたり四半期ごとの連続黒字を続けてきた。とりわけ昨年から金社長が就任する直前の今年第1四半期までは、3600億ウォン(約438億円)から8500億ウォン(約1035億円)の営業利益を記録していた。大信証券アナリストのキム・ヨンジュン氏は、「金社長は最近、NANDフラッシュ事業を強化する計画を発表するなど多角化を目指しているが、事業構造が直ちに変わるわけではなく、一定期間は赤字が避けられない」と述べた。
卓相勲(タク・サンフン)記者
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