記事入力 : 2007/12/21 17:02:03
【コラム】名料理人は一日にしてならず(上)
張貞子さんと林光植さんはいずれも創業者であると同時に、料理人でもあった。2年前、85歳になった張貞子さんは、半世紀にわたって蓄積してきた韓国料理のノウハウを著書『時の香り』で公開し、話題となった。その後日本には数え切れないほどの韓国料理店が登場した。
焼肉が全国に広まり、韓国料理店が進化した焼肉店が、刺身料理よりも普遍化し、日本のサラリーマンに最も人気のある料理として定着した。数カ月前、日本で『The 焼肉ムービー プルコギ 』なる映画が公開されたのも、韓国料理に対する関心の高さを示している。焼肉名人の境地に達した在日韓国人の兄弟が「最高のプルコギ」をめぐって競い合うというストーリーだが、残念なことに作品の完成度が低く、興行的には失敗した。
日本でのこうした知名度の向上とは裏腹に、今韓国料理店に好ましくない変化が起きている。有名な料理店が増える一方で、まともな料理人がいる店が減っているのだ。その原因として次の二つが挙げられる。まずは韓国料理ブームに便乗し、料理も知らないいわゆる「ニュー・カマー」たちが厨房(ちゅうぼう)を担当する料理店が雨後の竹の子のように登場したことだ。もう一つは、一財産築いた1世たちが自分の子どもたちを厨房に立たせなかったため、技術が伝承されなかったことだ。いずれも店の経営と、肝心な料理とが分離してしまう結果を招いた。そのため、韓国料理店から名人級の料理長が輩出されなくなってしまった。
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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