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韓国に本格ラーメンブーム到来(下)

ラーメン用の食材輸入会社「フードビル」を営むイ・ギョンテクさん
【ソウル=宮城英二】ラーメン普及に尽力したのは日本人だけではない。ソウル市鍾路区でラーメン用の食材輸入会社「フードビル」を経営するイ・ギョンテクさん(42)は、ラーメン用スープの輸入と生めんの製造を手掛ける。

 イさんは「スープは作るのが難しいので、日本から輸入したスープの原液を使用するのが一般的だ。日本の食品会社に韓国人の味覚にあったラーメンスープを開発してもらうなどして、出荷を伸ばしてきた」と話した。日本と完全に同じスープでは受け入れられにくいので、トウガラシを加え辛味を出すなど工夫もした。

 生めんの性質もそうだ。イさんによると、日本人は固くて色が薄めのめんを好むが、韓国人には黄色くて柔らかいめんが人気だという。

 韓国で生産が難しいものは、無理に国産化せずに輸入することも味を保つ上で重要だ。イさんは「ラーメン食材の関税はほとんどが8%なので、韓国に近い九州で作って持ち込んでも十分に採算が合う」と説明した。

 そんな井尻さんとイさんが喜んでやまないのが、最近のラーメンブームだ。

 井尻さんは「ビザなしで日本を訪れる韓国人が増え、現地で生ラーメンを食べてくると、値段の違いも理解してくれるようになった。これからは放っておいても爆発的に伸びる。苦労してここまでやってきたのでとてもうれしい」と話した。

 イさんも「ラーメン人気は10-20代の若者が主導している。最近はチェーン店が増えているほか、地方都市にも広がりを見せている。市場が大きくなれば、設備を整えて生めんを大量生産していきたい」と意欲を見せた。

 井尻さんは「60歳ぐらいまでは現場でがんばりながら、僕のスタイルを守ってくれる人に継いでいってもらいたい。店がどんどん増え、いろいろな味が楽しめるようになれば」と韓国ラーメン界の将来に期待をかける。

 井尻さんのもとでは、一番弟子のキム・ギボンさん(30)が「めんは気温や湿度によって作り方を変えなければならないし、とても気を遣う」と話しながら、直伝の生めん作りに取り組んでいた。

 日本式生めんの普及で、ラーメンと言えば即席めんという時代はやがて終わりを告げるかもしれない。

朝鮮日報JNS
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