現代ジェネシスのCMにアウディが激怒したワケ
現代自動車の高級セダン「ジェネシス」の発売開始を8日に控え、輸入車のアウディが激怒しています。理由はジェネシスのテレビ・コマーシャルのためです。
現代自は、昨年末からテレビ・コマーシャルに、ジェネシスと、アウディの代表モデルであるA8が時速100キロで正面衝突するシーンを使用しています。コマーシャルを見れば分かるように、衝突直後のジェネシスとA8の破損状態はあまり変わりません。テレビを見ている消費者に「ジェネシスは世界的な名車のA8と同じくらい丈夫に作られている」という認識を植え付けるのにまたとないコマーシャルとなりました。このコマーシャルについて、現代自の関係者は「ジェネシスは初めからプレミアム市場の攻略を前提に開発した最高級セダンだ。消費者に世界的な名車にも劣らないくらい頑丈だという点を見せつけるため、正面衝突するシーンを挿入したが、結果は大満足」と話しています。

- 「ドイツの名車と行った時速100キロの正面衝突テスト」=ジェネシスのテレビ・コマーシャルより
一方、ジェネシスの犠牲となったアウディは「現代自のコマーシャルは、A8の特徴を無視し、消費者を惑わせている」と非難しています。アウディによると、A8は車全体がアルミニウムで作られている世界で二つしかない車の中の一つだといいます。アルミニウム車の特徴は、衝突の際にボディーが最大限衝撃を吸収することで、ドライバーと搭乗者を保護することができるというのがアウディの主張です。すなわち、車体の破損状態が激しいほど、車の中の人は安全だというのです。つまり、ジェネシスのコマーシャルでA8の破損状態が激しかったのも、アウディが貧弱だからではなく、最初からそのように設計されているからだというのです。
こうしたジェネシスと輸入車業界との摩擦は、何も今回が初めてではありません。現代自は、昨年12月に京畿道の南陽研究所で行った比較試乗イベントで、ジェネシスをベンツのEクラス、BMWの5シリーズと比較しました。当時も現代自は「自信があるから」とコメントしましたが、当の比較対象に使用されたベンツとBMWのひんしゅくを買いました。
ともあれ、ジェネシスは世界的な名車との比較試乗や、A8とのテレビ・コマーシャルを通じて消費者の関心を集めることには成功しました。しかしジェネシスが、輸入車を好む高所得層を現代自の顧客として引き寄せることができるかどうかは、もうしばらく見守っていく必要性があるようです。
宋東勲(ソン・ドンフン)記者
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