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民労党非常対策委が北を真っ向から批判したワケ

「親北イメージ打破」は一種の賭け?

 民主労働党の非常対策委員会が28日、北朝鮮を真っ向から批判したのは、一種の「政治的な事件」だと言える。これまで同党は、北朝鮮や全国民主労働組合総連盟(民主労総)を事実上の「聖域」と見なし、これらを批判することは想像すらできないことだった。

 同党非常対策委員会のシム・サンジョン代表がこの日公開した同党の改革案では、同党関係者が関与した「一心会」(386世代〈1990年代に30歳代で80年代に大学に通った60年代生まれの世代〉によるスパイ組織)の事件について、北朝鮮に対し厳重に抗議するとともに、同党の活動に介入する行為を即刻中止するよう求めるべきだ、としている。シム代表はこの問題を、来月3日に開かれる党大会で正式な議題に含めるという。これが党大会で承認されれば、同党は北朝鮮に対し「わが党から手を引け」と要求することになる。

2006年12月、ソウル市瑞草区瑞草洞の検察庁舎前で、民主労働党の党員たちが「一心会」事件で逮捕された同党関係者らの釈放を求めている。同党の非常対策委員会は28日、この事件を「わが党が北朝鮮に偏向していたことを示す代表的な事例」として挙げた。/写真=朝鮮日報DB

 同党がこのように「北朝鮮批判」に乗り出したのは、非常対策委員会のシム代表による一種の「賭け」だと考えられる。同党は現在、分裂の危機に瀕している。昨年12月の大統領選で惨敗した後、党内の少数派である平等派(PD派)が、多数派の民族解放派(NL派)が主導してきた同党の路線を「北朝鮮追従主義」と批判したことで、内部の対立が深まっている。PD派の一部の強硬派は、すでに「新しい進歩政党」の結成準備を進めている。

 こうした状況下で、シム代表はこれまでの同党の親北路線を批判するだけでなく、北朝鮮の同党への介入についても問題にしていくことにしたというわけだ。

 シム代表はまた、これまでNL派が牛耳っていた同党執行部が、北朝鮮の核実験に対して生ぬるい態度を取ったことについても、「あまりにも北朝鮮に偏向した行為」と位置付け、「わが党が北朝鮮の人権問題、脱北者や韓国戦争(朝鮮戦争)当時の韓国軍捕虜の問題などから目を反らしてきたことも、“親北政党”というイメージを増幅させた」と指摘した。シム代表はこの日、「今回打ち出した党の改革案は、派閥間の談合によるものでも、(党内の)誰かの視線を意識したものでもなく、国民だけを意識して作成したものだ。われわれはこれまでの失敗を四の五の言わずに認めるべきだ」と述べた。

◆NL派「魔女狩りだ」

 一方、NL派の反発も相当なものがある。NL派は「“北朝鮮追従主義の清算”を求めたのは、中世ヨーロッパの魔女狩り、(反共を旗印に、反対勢力を抹殺した)マッカーシズムと同じだ」と主張している。NL派は来月3日の党大会で、シム代表の改革案に対し一斉に反対票を投じ、否決させる可能性もある。

崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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