中国で今度はニセ牛肉、肉眼では識別不可能
日本で中国産冷凍ギョーザから農薬成分が検出され波紋が広がる中、中国で今度はニセ牛肉の流通が摘発された。
中国メディアによると、江蘇省南京市工商管理局はこのほど、食品安全検査でニセ牛肉を発見し、卸売市場の精肉店から約80キロを押収した。
ニセ牛肉は市中に流通している安い豚肉にハム、小麦粉、トウモロコシでんぷんを混ぜ、本物の牛肉を少量加えて加工したもので、肉眼では本物と識別が難しいという。問題のニセ牛肉は500グラム28元(約420円)の本物より安い、23元(約340円)で売られていた。
ニセ牛肉を購入した市民は、「本物だと思って40元(約600円)分を購入したが、鍋でゆでたところ大量のかすが底に沈んだ」と話した。
南京市当局は「肉眼では専門家も識別が難しいほどだが、手で触ると弾力性がなく崩れるため、本物とは区別が付く」として、消費者に十分な注意を呼び掛けた。中国では春節(旧正月)前に中南部を直撃した大雪被害で牛肉価格が高騰。そこに目を付けた悪徳業者が流通させたものとみられる。
中国で偽食品が流通するのは、今回に始まったことではない。昨年8月には100%化学薬品で作られた鶏卵が摘発され、首都北京で販売されているミネラルウォーターの半分が水道水などでつくられたニセ物との調査結果も出ている。また、中国の代表的銘酒の茅台酒も空き瓶を80元(約1200円)で買い取った業者がニセ酒を詰めて販売しており、市中で80%以上、風俗営業店では90%がニセ物との報道もある。
中国政府は昨年、米国に輸出したペット用飼料から有毒物質が検出されたことをきっかけに、世界的に中国産食品の安全性に対する懸念が広がったことを受け、大規模な取り締まりを続けているが、問題食品の根絶には程遠いのが現状だ。
北京=李明振(イ・ミョンジン)特派員
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