ホンダ「アコード」試乗記
性能は定石そのもの
以前にも増して室内空間が広くなったほか、やや前衛的だったデザインも落ち着きと洗練さが感じられるようになった。その上、2400ccエンジン(4気筒)は旧型モデルよりも10馬力高い180馬力、上級モデルは排気量が3000ccから3500cc(6気筒)へとアップされ、実に275馬力のパワーを誇る。4気筒エンジンを得意とするホンダだけに、2400ccのエンジンでも十分だが、3500ccモデルのパワーも魅力的だ。気になる値段は旧型モデルと同じく2400ccが3490万ウォン(約401万円)、3500ccが3940万ウォン(約452万円)。輸入車にしては手ごろな価格となっている。
今回試乗したのは3500ccモデル。4000万ウォン(約460万円)近い投資で得られる275馬力の性能は、同価格帯の国産車でも味わいにくい水準だ。停止状態から時速100キロに至るまでに要する時間はわずか7秒ちょっとにすぎない。これはタイムの上で、旧型モデルよりも0.5秒以上短縮されている。どのような状況でもストレスを感じさせることなく追い越すことができ、ブレーキの制動力も一般のセダンにしては優れていた。
それではアコードは無敵といえるか。
残念ながらそうとはいえない。アコードは、広い室内空間と優れた走行性能を提供するファミリーセダンというニックネームにふさわしい出来栄えだ。センターフェイシア(運転席と助手席の間のダッシュボードにある中央コントロールパネル)とダッシュボードのデザインや質感は、投資を惜しんだという事実をなんとか隠すことができる程度の仕上がりで、高級感とは程遠い。オーディオの音質は、現代ソナタの高級タイプを大幅に下回る。また、ラジエーターグリルを包み込むクロムの装飾にはやや抵抗が感じられ、前後左右のデザインからは全体的な調和が見いだしにくいのが惜しまれる。
アコードは、輸入車だからといってすべてが高級車ではないという事実を率直に物語っている。しかし、走行や回転、停止などの基本性能は定石そのものといえるだろう。
崔源錫(チェ・ウォンソク)記者
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