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韓国の小学生が『オズの魔法使い』を翻訳

生まれも育ちも韓国のファン・ヨンジェさん

 最近出版されたライマン・フランク・ボームの童話『オズの魔法使い』(ドリームブックス刊)翻訳版の裏表紙には、翻訳者の経歴がわずか2行だけ書かれている。「1995年生まれ/現在ヨンフン小学校6年に在学中」。小学6年生の女の子が英語の本を翻訳し発刊したのだ。海外に住んだ経験もなく、韓国で英語を学んだだけの小学生が翻訳書を発刊するのは初めてのことだ、と出版社の関係者は話す。

 今年3月に中学生となり、現在、祥明大学教育学部付属女子中学1年生のファン・ヨンジェさん(12)は、1カ月間カナダで語学研修を受けただけで海外に住んだ経験もない。ファンさんは「英語の家庭教師をつけたこともない」と話す。

 そんなヨンジェさんが昨年6カ月間かけて翻訳した320ページに及ぶ『オズの魔法使い』が出版された。ヨンジェさんは「夏休みのときに母(42)が『オズの魔法使い』の原書を買ってきて、翻訳するようにという宿題を出した。それがきっかけだったが、やり始めたら楽しくなって本まで出すことになった」と話した。

 翻訳をすることになったのにはもう一つ大きな理由がある。大人たちが翻訳した本を読んだとき、その「つたない翻訳」のために面白さが半減した経験があるためだという。ヨンジェさんは本の前書きで、「アンデルセン賞を受賞した作家が書いたという外国の童話を読んだけれど、とても退屈だった。受賞作家がこんなに面白くない童話を書いたはずがないと思い、原書を購入して読んでみたらとても面白かった」と、大人たちの誠意のない翻訳を批判した。

 ヨンジェさんが翻訳した同書の特徴は、友達に話しかけるような「語り調」で書かれている点。また、「例えば、ドロシーの家の地下の竜巻から避難する場所『cellar』を翻訳するとき、辞書ではこの意味が『地下室』となっているけれど、ここではその意味がしっくりこないと思い、『洞穴』にするなど、原書のニュアンスを生かすことに力を入れた」とヨンジェさんは大人っぽく話す。「翻訳書を出した気分ですか? 怖いです。わたしの翻訳が間違っているかもしれませんから。わたしの本を読んだ人たちに『この子が原作を台無しにした』と言われたらどうしようかと…」。

クァク・アラム記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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