お皿に広がる花畑、春の香りいっぱいの「花飯」
季節の移り変わりを実感するのはやはり食べ物。春の訪れを感じる今日この頃、冬の間に縮こまった体を喜ばせる春の味覚にはどんなものがあるだろうか。お勧めは春を五感で感じることができる「花飯」。「花飯」は春の雰囲気に満ち溢れた花々と白いご飯という珍しい組み合わせの料理だ。可愛らしい花を食べるなんて…と思うかもしれないが、一口食べると口の中に春の香りがいっぱいに広がり、気分まで爽快にしてくれる。
◆五感が喜ぶ春の味覚「花飯」
忠清北道昌原郡にある「ハーブベンチャー観光農園1号」のサンス・ハーブランドは、韓国の「花飯」の元祖とも言える場所だ。ここに一歩足を踏み入れると、まず濃厚なハーブの香りが鼻をくすぐる。ローズマリーやジャスミンの爽やかな香りに体と心が一気に弾む。
ハーブの香りで気分が明るくなるせいだろうか。花飯を味わうことができる「ハーブの城」の中では、あちこちから「うわー」という歓声が聞こえてくる。華やかなハーブの花びらと新芽でいっぱいの花飯を見ると、誰もが驚きの声を上げるからだ。
「花飯」を注文した人々は「きれい過ぎて食べるのがもったいない」と異口同音に語る。大田からグルメ旅行にやってきたという会社員のホン・ソンウンさん(33)カップルは、どうしても花飯を食べることができず、しばらくただうっとりと見つめていた。
「お花たち、ごめんね」と言いながら一口食べたホンさんは、「春の香りが口の中いっぱいに広がるよう」と言って微笑んだ。
この花ビビンバを一口頬張ると、視覚・味覚・嗅覚はもちろん、舌の先を優しく刺激する触覚、そして口の中でサクサクする音まで楽しみながら、まさに五感で味わうことができる。普通のビビンバとはまったく違った味わいだ。花びら独特の香りがご飯と合うのだろうかと思う人も多いだろうが、心配ご無用だ。
花飯に添えられる韓国式味噌汁からは微かなラベンダーの香りがし、トンチミ(水キムチ)は甘酸っぱいステビアの風味が楽しめる。コチュジャンも、ミントとローズマリーの粉末が入ったハーブ・コチュジャンを使用。ハーブと一緒に漬け込んだ低カロリーの豚肉と一緒に食べるとさらに美味。
この花飯が誕生したのは10年前の1989年。「ハーブ王」と呼ばれるイ・サンスさん(サンス・ハーブランド代表)の、体にいいハーブを使い、韓国ならではのメニューを作りたい、という発想により誕生した。これまで海外のあらゆる花博覧会に出品し、既に国際的にも有名な料理となった。年間15万人以上の外国人がサンス・ハーブランドでこの花飯を食べており、今年4月だけで既にシンガポールのグルメたち500人が予約している状態だとか。
花飯6000ウォン(約600円)、ミート花飯8000ウォン(約800円)、ストロベリー花飯1万2000ウォン(約1200円)。
キム・ヒョンウ記者
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