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台湾総統選:好物は弁当、「庶民の総統」馬英九氏(下)

 181センチの長身で、毎朝ジョギングを欠かさず、水泳やトライアスロンを楽しむという馬氏の生活哲学は「三不(三つのノー)論」だ。それは▲原則を堅持し秩序ある生活を送ること▲計画を立て忙しすぎないこと▲予算を立てみすぼらしい暮らしはしない-という3カ条。米ハーバード大に留学中に結婚した周美青夫人は金融機関の法務担当役員として働いているが、毎日路線バスで通勤しているという。

 馬氏は昨年8月から民進党の牙城で、支持基盤が弱い中南部に食い込むため、「ロングステイ作戦」に乗り出した。各地の農家、養鶏場、漁村、中小企業などを毎週2-3回訪れ、朝8時から夜10時まで住民とともに畑を耕したり、魚や野菜を収穫したりした。家族経営の工場で機械の前に3-4時間座り、作業を手伝ったこともあった。そして必ず民家に泊まり込んだ。会話にも北京語ではなく日常語の台湾語を使い、住民の視線に立った。その結果もあってか、今回の選挙では23県市のうち18県市で勝利する圧勝を収めた。ライバル候補の謝長廷氏が市長を務めた高雄市でも勝利を収めた。

 「中道路線」への果敢な政策修正も取り組んだ。昨年6月に国民党の党章(綱領)に結党から112年目で初めて「台湾」という文字を加え、「統一」という表現を削除した。香港の週刊誌、亜洲週刊(最新号)は「馴馬(飼いならされた馬)が烈馬(力強く駆ける馬)へと馬氏自身が変化したことが勝利の原動力になった」と分析した。

 1950年に香港で生まれた馬氏は、2歳のときに台湾に移住し、名門の建国高校と台湾大法学部を卒業した。米ハーバード大で法学博士号を取得し帰国すると、93年には43歳の若さで法務部長(法相)に抜てきされた。その後、98年に台北市長選に当選し2期を務め、05年には国民党史上最も若い主席に就任するなど出世街道を歩んだ。しかし、失敗の経験がほとんどなく、危機管理能力がやや不足しており、優柔不断なところがあるとの評も聞かれる。

台北=宋義達(ソン・ウィダル)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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