台湾総統選:馬氏当選で中台関係に春
台湾総統選で国民党の馬英九・前主席が当選を果たしたことを中国は歓迎している。中国国務院台湾事務弁公室は22日、「両岸(中台)関係の平和的発展に向け努力しよう」と期待感を込めた声明を出した。親中系の香港紙・文匯報は国民党のシンボルカラーである青になぞらえて「台湾重見藍天(台湾に再び青空が広がった)」との見出しを立て、馬氏当選を伝えた。
8月に北京五輪を控え、チベット暴動への対応に苦慮する中国は、今回の総統選挙を前に台湾非難を自制。中国に進出する台湾企業に対する支援策導入などで、中国との協力路線を掲げる馬氏を事実上側面支援した。
馬氏当選で中台関係には雪解けムードが広がりそうだ。馬氏は当選直後、「両岸(中台)の相互承認を土台にして、対話を再開する」と述べ、中国の温家宝首相の「早期に両岸対話が再開されることを期待している」(18日)との呼び掛けに応じた。中国は台湾企業などに対する追加的な優遇措置も検討している。
中国社会科学院のチュ・ジンタオ研究員は「三通(中台間の通信・通商・通航の直接開放)を中心とした両岸経済協力が文化、政治問題に拡大する」と見通した。馬氏は統一も独立も武力衝突も望まないとする「三不(三つのノー)」を掲げており、中台間の軍事的緊張も緩和される見通しだ。しかし、台湾中央研究院の呉玉山・客席研究員は「中国は『一つの中国』原則の受け入れをあいまいにしている馬氏に対する警戒感を解くことはない」と指摘した。
台湾の陳水扁政権は中国を刺激し続け、米国との対立も生んだ。しかし、馬氏は蒋経国元総統の英文秘書を務め、米国留学経験があるため、米国との意思疎通も円滑になるとみられる。
しかし、馬氏の総統就任で中台間の経済協力が強化されれば、韓国企業は中国市場でより激しい競争にさらされることになりそうだ。
北京=李明振(イ・ミョンジン)特派員
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