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【社説】左傾化した歴史教育を正す新教科書

 高校の歴史教科書の左傾化を正すとして教科書フォーラムが新しい教科書を発行した。その名は『代案教科書 韓国近・現代史』だ。2005年1月、「歴史を正しく書き下ろして教育現場を正常化し、若い世代を正しい方向へ導きたい」として教科書フォーラムを立ち上げてから3年目のことだ。

 04年の国政監査で、「韓国近・現代史」と呼ばれる科目を教える高校の49.5%が金星出版社の教科書を使用しているという事実が明らかになった際、韓国の多くの国民は非常に大きな衝撃を受けた。この教科書は民衆史観に立脚し、大韓民国については事細かくネガティブに記述する一方で、北朝鮮については常に前進を繰り返してきたかのように称賛するような内容だった。その後は、若者たちが閉鎖的な民族主義や階級闘争など、時代錯誤的な歴史観を学ぶような状況を放置すべきでないという意見が力を得てきた。志ある学者たちが数冊の本を出版したが、生徒たちは今も相変わらず、左傾化した古い歴史観に満ちた教科書や補助教材に囲まれている。

 このような状況で教科書フォーラムが完成させた代案教科書の最も大きな特徴は、韓国の近・現代史を「近代文明の受容」という世界史的な観点から見つめているという点だ。「外国からの侵略とこれに対する抵抗」という単純な図式ではなく、韓国の歴史に影響を及ぼしてきた国際情勢や世界の経済秩序に重きを置いたのだ。開化派に対する肯定的な認識、李承晩(イ・スンマン)元大統領らによる建国の過程、朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領が主導する近代化革命に対する客観的評価、韓国近現代史の基本的な流れとはまったく異なった北朝鮮の状況など、これらのテーマを世界史の流れの一環として記述したものだ。

 代案教科書は歴史を見つめる観点を大きく広げ、その結果、大韓民国が歩んできた成功の歴史を正しく認識できるようになっている。国家の分断や韓国戦争(朝鮮戦争)についての最新の研究成果を取り入れることで、北朝鮮とソ連の責任を明確にしたのも、1970年代から80年代の左派修正主義的歴史解釈をオウムのように繰り返すこれまでの教科書とは異なった点だ。もちろん代案教科書にも問題はある。日本による植民地支配の暴圧性を認めながらも、同化政策の結果として経済成長がもたらされ、近代文明を学べるようになったという点は、今も学会で激しい論争が続いている。この点においては一方的な主張ばかりを記述しており、また別の偏向という非難を受ける可能性がある。

 代案教科書の登場は、左傾化した歴史観に振り回されていた歴史教育の現場に、バランス感覚を持ち込むという最初の試みとなるだろう。しかし03年から使用されている現在の教科書に代わる新しい教科書の検定が行われる10年までは、代案教科書は補助教材としてしか使用できない。韓国史を見つめる視点を広げてくれる新しい歴史教科書を、若者たちがもっと簡単に手にすることができるよう、社会と教育界は今後も力を合わせなければならない。

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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