「代案教科書は扶桑社教科書の韓国版ではない」(上)
韓国の近・現代史教科書の「左傾化」に歯止めをかけると訴え、現行の教科書の代替となり得る新しい教科書として『代案教科書 韓国近・現代史』(カパラン社刊)を出版した「教科書フォーラム」(共同代表:朴孝鍾〈パク・ヒョジョン〉ソウル大教授、李栄薫〈イ・ヨンフン〉ソウル大教授、車相哲〈チャ・サンチョル〉忠南大教授)は25日、ソウル市中区貞洞のセシールレストランで記者会見を開き、「今回出版した教科書は、“右傾化”した教科書でも“ニューライト”の教科書でもなく、憲法の精神とその価値に基づいたものだ」と主張した。
同フォーラムの執筆者たちは、新しい教科書を出版した理由について、「現行の教科書は、われわれが血と汗の滲む思いで作り上げてきた価値を反映していないばかりか、後に続く世代を誤った方向に導きかねない教科書だと判断したからだ」と述べ、その上で「新しい教科書は建国の真の意味を基調としたものであると自負している」と語った。また、同フォーラムは「今年は大韓民国が建国60周年を迎えるが、これまでわれわれは“(日本の植民地支配からの)解放”ばかり記憶し、“建国”については意識してこなかった。“解放” の持つ真の意味は、自由・人権・市場経済など人類普遍の価値に立脚し、1948年に大韓民国政府を樹立したことで、初めて確立できたものだ」と強調した。
一方、今回出版された教科書に対し、「日本の右派の歴史観が反映された“扶桑社教科書”の韓国版だ」とする批判が学界の一部から上がっているが、これに対し、執筆者の一人である成均館大のキム・イリョン教授は「まったく聞き捨てならない話だ。本を読んでいない人たちによる根拠のない批判だ」と反論した。その上でキム教授は「この本の中のどこにも、帝国主義者の侵略を美化した箇所はなく、国家と個人を一体化させた国家主義的な箇所もない」と述べた。
兪碩在(ユ・ソクジェ)記者
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