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「代案教科書は扶桑社教科書の韓国版ではない」(下)

 また、「執筆陣に歴史学の専攻者がいない」という指摘に対し、執筆者たちは「近・現代史においては独立した歴史学は存在し得ず、各分野の交流によって歴史を論ずることができる。今回の教科書は各分野の専門家たちが執筆したものだ。(歴史学の専攻者がいないという)そうした指摘は大学の講義を仕切りで細かく分けるようなものだ」と反論した。

 一方、日本の侵略を美化しているのではないか、という質問に対し、ソウル大の李栄薫教授は「植民地時代について、日本が韓国人の政治的な権利や自由を奪っていた、野蛮な支配体制であったことは明確に記述している。その上で、当時も抑圧や収奪しか行われなかったのではなく、近代文明を学び、蓄積していく努力があったことを記述したものだ」と答えた。

 また、独立後の独裁政権を擁護しているという指摘に対し、キム・イリョン教授は「近代的な国民国家を形成していく過程で、民主主義が未熟だったことによる犠牲があったことはきちんと書いている。その上で、4・19革命(1960年、不正選挙の結果を不服とした民衆デモにより、当時の李承晩〈イ・スンマン〉大統領が下野した事件)に関する記述量が、李承晩政権の12年間についての記述より4倍も多い、現行の教科書の非常識ともいえる不均衡を是正したものだ」と反論した。また、ソウル大の朴孝鍾教授は「この本によって大韓民国の歴史観や歴史教育が一挙に変わるとは思わない。この本が教育システムを通じて教育現場に受け入れられるのではなく、消費者たちが自由に評価し、審判を下すことを望んでいる」と述べた。

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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